プログラミング教室は子供に必要?参考になるカリキュラム10例

子供が国語のテストを受けるとき、親はアドバイスできます。本を読みなさい、漢字を覚えなさい。しかしプログラミングの授業を受ける子供にアドバイスできる親は少ないでしょう。自身がプログラミング教育を受けていないからです。
2020年から小学校でもプログラミング教育が始まります。ノンプログラマーの親は、子供が授業について行けるか特に不安です。自分でサポートできないのなら、プロに任せようと考える方もいるでしょう。子供向けのプログラミング教室は近年増えています。
「本当に教室に通わせるべきかどうか」決断できない親も多いでしょう。学習塾なら大体想像がつきますが、プログラミング教室で何をするかは検討もつきません。だから迷うのです。
記事ではいくつかのプログラミング教室を例にあげて、どのようなカリキュラムがあるかも紹介します。子供のプログラミング教室選びの参考としてください。

プログラミング教室とは

プログラムとは、コンピューターのための言語です。日本人とは日本語、アメリカ人とは英語、コンピューターとはプログラム言語を使って会話します。そのプログラム言語を書く作業をプログラミングというのです。さらにプログラミングを扱って仕事をする人をプログラマーと呼びます。

少し前までは大人向けのプログラミング教室が大多数を占めていました。主にプログラマーという職種を目指す人が受講するものだったのです。昨今では子供向けのプログラミング教室が急増しています。これはIT文化がより一層私達の生活に浸透してきたことで、プログラミングの裾野が広がったことが要因だと考えられるでしょう。

スマホやパソコンは一人一台、冷蔵庫や洗濯機などの家電や家具もIoT(物のインターネット)としてつながり、パスモや〇〇ペイなどの電子マネーも普及しています。2020年からのプログラミング教育も大きなきっかけとなっているのです。

子供がプログラミング教室で学ぶこと

プログラミング教室というとパソコンの前に座ってカタカタとキーボードを叩く姿を想像します。しかし、子供向けのプログラミング教室はそうではありません。主にプログラミング的思考を育むことを主としています。といっても座学ではなく、実際にパソコンやタブレットを操作してプログラミングを体験するのです。

子供向けのプログラミング教育は、一見するとゲームで遊んでいるように見えるでしょう。しかし、実際には論理的に考える練習であり、ものを位置から作り上げる創造力も養います。利用するツールや学習方針は各プログラミング教室によって異なるので、その違いを理解することが重要です。

リアルとオンライン

子供にプログラミング教室を受講させるには、大きく2つの選択肢があります。リアルかオンラインかです。リアルとは、実際にプログラミング教室まで足を運んで授業を受けます。毎週決まった時間にスケジュールを組む手間はかかりますが、見たり触ったりして実感できる、先生や他の生徒とコミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。

オンラインはインターネットを使ったプログラミング学習スタイルです。時間と場所を問わず受講できるメリットがあります。送り迎えの手間も省けますし、何よりリアルの教室より費用が抑えられるケースが多いようです。
授業に関する質問などがあればチャットやメールでコミュニケーションも取れるでしょう。教室によっては日時が指定されており、グループにログインする必要があります。インターネット環境の構築が必須です。

リアルとオンラインは一長一短。子供の性格や家族のライフスタイルによって適する教室は異なります。次からは具体的なプログラミング教室とカリキュラムの一例を紹介するので参考としてください。

01_SMILE TECH【リアルのプログラミング教室】

公式URL(外部):https://www.smileme.jp/

SMILE TECHは、小中学生向けの埼玉県を中心に全国展開しているプログラミング教室です。受講費用は、チケット制を採用しており、欠席などによる受講料のムダを避けることが出来ます。チケットの価格帯も比較的安価で、1チケット3000円から販売。複数枚まとめ買いすると割引されるようです。

「Scratch基礎コース」はオンラインのプログラミング学習環境「スクラッチ(Scratch)」を利用したコースです。スクラッチ(Scratch)は、カラフルなブロックを直観的に動かしてプログラミングするフリーのツールです。はじめてプログラミングをする子供でも楽しく学べる特徴があります。

「ロボットコース」では、ブロックで自由に作ったロボットを、プログラミングで動かします。子供たちの想像力や思考力を育む狙いがあるのです。

02_アントレキッズ【リアルのプログラミング教室】

公式URL(外部):https://entre-kids.jp/course-activity/

アントレキッズは、小学1~6年を対象にしたプログラミング学習教室です。スクラッチ(Scratch)やマインクラフト(Minecraft)を教材として採用しています。
スクラッチ(Scratch)など子供向けのプログラミング教材には「キーボードを使わない」という特徴があります。しかし、本格的なプログラミングにはキーボードのタイピングが必須です。そのためアントレキッズでは、キーボードタッチの内容も授業に取り入れています。実践的なプログラミングにいち早く慣れさせたい場合に適しているでしょう。

03_Tech Kids School(テックキッズ教室)【リアルのプログラミング教室】

公式URL(外部):https://techkidsschool.jp/

Tech Kids Schoolは、IT大手「サイバーエージェント」が運営する小学生向けのプログラミング教室です。IT企業が運営するプログラミング教室なので授業内容も本格的。実際のプログラム開発現場で使われるプログラミング言語「Swift」や「C#」を用いてゲームやアプリを開発します。
また、ビジュアル編集ツールを使ってデザインも経験できます。プログラミングを中心として、関連する多くの工程を学ぶもできるのが特徴です。

Tech Kids Schoolでは最大で3年間の授業も計画できます。年間で36コマ、月3回程度の授業回数です。1年目にはプログラミングの基礎的な部分を学習します。子供たちはゲーム開発を通してプログラミングの基礎を学ぶことになります。

04_TENTO【リアルのプログラミング教室】

公式URL(外部):https://www.tento-net.com/

TENTOは、2011年から続く日本ではじめて設立された子供向けプログラミング教室です。プログラミング初心者から上級者まで、子どもたちのスキルに合わせて授業を展開します。受講者からの幅広いニーズに応えるため勉強できるプログラミング言語も10種類以上と豊富です。
子供たちは、プログラミングスキルはもちろん、初歩的なネットリテラシー、グラフィックソフトやワープロソフトの操作など幅広い知識も学べます。

プログラミング初心者は、スクラッチ(Scratch)などのビジュアルプログラミング言語から入門します。直感的な操作を通してプログラミング的思考の基礎を育むのです。慣れてくると、キーボードをタイピングします。ブラインドタッチも自然と身につけられるでしょう。

05_IT×ものづくり教室 LITALICOワンダー【リアルのプログラミング教室】

公式URL(外部):https://wonder.litalico.jp/

LITALICOワンダーでは、ITとものづくりを組み合わせたカリキュラムで、子供の創造性を伸ばします。ゲームやアプリのプログラミングをするコース、ロボットを作って動かすコースなど、子供の興味に合わせて学習コースを選べるのも大きな特徴です。

06_STAR Programming SCHOOL【リアルのプログラミング教室】

公式URL(外部):https://www.star-programming-school.com/

STAR Programming SCHOOLは、関東や近畿、中国、北陸、東海エリアと日本全国で幅広く展開しているプログラミング教室です。子供の年齢やプログラミングスキルに合わせて4つのコースが用意されています。

その中のタブレットプログラミングコースは、プログラミングにはじめて取り組む子供向けのコースです。タブレットをタップするだけの直感操作で、低学年の子供でも学べるのが特徴だといえるでしょう。

Scratchプログラミングコースは、プログラミング学習環境サイト「スクラッチ(Scratch)」で学習を進めます。パソコンは使いますが、マウスメインなので、キーボードを使い慣れない子供でも安心して取り組めるでしょう。

ロボットプログラミングコースでは、LEGO社の「教育版レゴマインドストームEV3」と専用ソフトウェアを使用します。実際にロボットを組み立てて、動かすためのプログラミングまで作ります。物理的なロボット作成に携わることで、ものの仕組みを実感できるのが特徴です。

Webプログラミングコースは、ウェブ教室大手の「デジタルハリウッド」と連携したコースです。サイトを構築する基本的な「html」「css」「javascript」を学ぶことができます。実務を想定したより実践的なプログラミング技術が身に付きます。

07_プロキッズ【リアル・オンラインのプログラミング教室】

公式URL(外部):https://prokids.jp/

プロキッズはリアルとオンラインのプログラミング教室です。オンライン授業では講師と生徒のマンツーマンレッスンを実施しており密な授業が期待できます。1回のプライベートレッスンは55分程度。オンライン授業では、skypeやGoogleハングアウトなどのビデオ会議ツールを使用します。
授業で利用するプログラミング言語はスクラッチ(Scratch)など。Web・アプリ開発を希望する生徒には、スキルに合わせて授業内容をカスタマイズします。受講日程は調整が必要です。

基本的な授業の進め方は、まず子供にプログラミングを実践させることから始まります。その中で講師がサポートやアドバイスを行うスタイルです。無料体験授業も実施しているので申し込む前にイメージを掴めるでしょう。

08_おうちでコード【オンラインのプログラミング教室】

「おうちでコード」はインターネット上のプログラミング教室です。親子で受講することができるので、初めてプログラミングを学ぶ子供でも安心できるでしょう。先生の多くが子持ちのママさんというのもおうちでコードの特徴の一つ。

おうちでコードの授業の進め方は、Web会議システム「Zoom」を利用しています。「Zoom」は、一度に複数の人が顔を見合わせてリアルタイムにコミュニケーションを取れるツールです。先生に直接質問したり、パソコンのリモートコントロール(遠隔操作)で複雑なポイントを教えたりすることで、子供の疑問を解消します。また授業動画は後で繰り返して見ることが出来るため復習にも最適です。

09_DToyBox【オンラインのプログラミング教室】

公式URL(外部):http://az-soft.com/dtoybox/

DToyBoxでは、有名なロボット「Pepper」を動かすプログラミングを学習できます。通信講座で学べる言語はビジュアルプログラミング言語のスクラッチ(Scratch)です。カリキュラムは月2回配信され、テキストに沿って毎回ゲームを作り上げていく流れです。

10_D-SCHOOL【オンラインのプログラミング教室】

公式URL(外部):https://d-school.co/

D-SCHOOLは、プログラミングだけでなく英語も一緒に学べるプログラミング教室です。国際的な人材を育む土壌がベースになっているのが特徴です。
授業内容としては、マインクラフトでプログラミングを学習するコースやロボットプログラミングコース、スクラッチ(Scratch)によるゲーム制作コースなどのコースが用意されています。

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