住宅ローンの金利-私が固定金利に決めたシンプルな1つの理由
住宅ローンを組む時に、金利の種類で悩む方も多いと思います。
固定金利か、変動金利か、一定期間固定金利か。
私はたった一つの理由から固定金利に決めました。
私が住宅ローン金利で固定金利を選択した理由はいたってシンプルです。
ズバリ、自分が支払う金額がハッキリとわかるから、です。
変動金利は、将来的に支払う金利が変動します。
そして、その利率がいくつになるか、誰にもわかりません。
一定期間固定金利も、一定期間を過ぎれば変動金利に移行するので同じですね。
自分がいくら払っていくのかわからないと、ライフプランも立てられません。
私が住宅ローン金利を固定金利に決めた理由はシンプルですが、ここに至るまではいろいろと考えました。
どこで悩んだか、どう答えを出したか。
同じように悩んでいる方もいらっしゃると思うので、参考までに書き残しておきます。
目次
変動金利の方が金利が安い!借り換え利用で更にお得?
基本的に固定金利より変動金利の方が安いです。
私が住宅ローン事前審査を申し込んだ際には、下記のように金利を提示されました。
- 固定金利:1.4%
- 変動金利:0.925%
例えば、1000万円のローンを組んだ場合、1年間の金利分は、おおよそ下記になります。
- 固定金利:14万0000円
- 変動金利:9万2500円
差額は4万7500円もあります。
実際の計算はもっと複雑なので数字は変わってきますが、変動金利の方が安く済むことはわかっていただけたと思います。
しかし、変動金利には、メリットだけではなくデメリットがあります。
それは、将来的に金利が上がる可能性があるということです。
金利が上がれば、その分の返済金額もアップします。
当然、誰もがそうなることは避けたいと思いますよね。
それで、よく言われているのは、変動金利が上がったときに固定金利に変えればいいのではないかな、というものです。
でも、これは奇妙な話で、変動金利が上がるときは、固定金利も当然上がるはずなんですよ。
世の中の動き上、そうなるのが普通です。
しかも、固定金利が先に上がって、その上がり幅も変動金利より大きいとも言われてもいます。
つまり、変動金利が上がったときに固定金利に借り換えるという考え自体が、不可能に近い考え方だと思うのです。
皆さんどうやっているのか、不思議なんですよね。
とはいえ、変動金利から固定金利へのスムーズな借り換えでお得に住宅ローンを組もう!という考えは一定数あるという印象です。
業界に精通した、お詳しい方はたくさんいて、私なんかが思いもよらない手法を使い、お得に住宅ローンの荒波を乗りこなすのでしょう。
でも、そのお得感は本当に必要なのかな? とも思うのです。
お得感より、最悪の事態を避ける方を選ぶ
私が、もし投資家だったら、住宅ローン金利の隅々まで研究して、どうにかこうにか利益を出すお得な方法を模索すると思います。
変動金利が得なら、上手な使い方を調べまくります。
でも、私はしがないサラリーマンです。
今回のマイホーム購入にも若干ビビっているくらいです。
仕事がなくなったらどうしよう。
病気やけがで働けなくなったらどうしよう。
将来的にローンが払えなくなってローン破産したらどうしよう。
妻や子供のために、最悪の事態だけは避けなくてはいけない、とネガティブなことばかり考えています。
何か得をしようとすると、リスクを負うのは世の常ですね。
でも、マイホーム購入ではリスクを極力減らしたいというのが私の考えです。
お得感なんていりません。
ローリスク・ローリターンで結構。
ハイリターンは別のこと、例えば仕事などで狙っていきたいと思います。
繰り上げ返済計画を立てるなら固定金利が良い
現状、私は住宅ローンをできるだけ長い期間組む方向で考えています。
例えば、フラット35などの35年ローンという長期ローンですね。
でも、実際どう思いますか?
私は現在36歳ですが、35年ローンだと71歳まで支払う計算です。
定年が60歳だとして、残りの10年以上、今と同じ金額を支払い続けることが出来るのか。
非常に大きな不安があります。
となると、そもそもマイホームを購入するのかどうかという議論に戻りそうですが、それはまあ、別の話ということで。。。
とにかく、35年ローンを支払い続けるのは正直キツイ!ということです。
なので、私たちは当初から繰り上げ返済をコツコツ充てていこうと考えています。
そう考えた時、変動金利だと繰り上げ返済が行いにくいと思うのです。
おそらく、変動金利で繰り上げ返済をしようと思ったら、毎月の支払いをした上で、たまたま余裕がある月に多く支払うという、場当たり的な対応しかできないのではないでしょうか。
私たちはもっと計画的に繰り上げ返済をしたいと考えています。
計画を立てるには毎月の返済額がハッキリわかっている方が立てやすいんです。
それも、できるだけ長期にわたって支払額がわかっている方がいい。
となると、やはり固定金利を選択するようになるんですよね。
注意するのはローンの種類によっては、繰り上げ返済に違約金(手数料)が別途かかるケースがあるとか。
繰り上げ返済を念頭に置いている方は、事前にキチンと調べておきましょう。
マイホーム購入後は、出来るだけほったらかしたい
変動金利を選択すると、マイホームを買った後も金利について気にし続けることになると想像しました。
上がった、下がった、また上がった!
と、一喜一憂するのも人によっては楽しいかもしれませんが、私の性格には合わないと判断しました。
マイホームを購入するだけでも面倒なのに、買った後もそれが続くなんて。。。
固定金利ならそんなこともありません。
最初に決めた利率がずーっと続くのですから、「日銀の新政策?ふーん」くらいのものです。
そう考えた理由の一つは子どもです。
今2歳の息子には、これから幼稚園、小学校、中学、高校、大学と、気の遠くなるような数のイベントが目白押しです。
正直、そっちをメインに生活していくつもりなので、金利の変動なんて面倒なものはほったらかしておきたいと考えています。
子どもが自立した後のことはその時考えます。
その時までに繰り上げ返済によってローンを払い終えていれば理想ですね。
貸す方がリスクを負ってくれる住宅ローンの固定金利
住宅ローンの固定金利は決めたその日から最後の日まで変わりません。
もし、金利が上がったとしても、私の金利はそのままで変わりません。
その分のリスクは貸す方が負ってくれるシステムなのです。
貸す方とは銀行などローン商品を売る方です。
反対に、もし、金利が下がったら、その分は私が損をしたことになります。
お得感を逃がしたと、言ってもいいでしょう。
先述した通り、固定金利を選択した時点で、お得感はいらないので気になりません。
そりゃ、ローン契約した翌年に1%以上金利が下がれば、「あと1年待てばよかった!」くらいの後悔はあると思います。
でも、そんなに下がりますかね?
素人目に見ても今が底値のような気がしますが。。。。この辺に関しては、あまりいい加減なことは言えませんね。失礼しましたm(__)m
と、まあ、このような理由で私は住宅ローン金利を固定金利にしようと考えました。
同じような境遇の方は参考にしていただければ幸いです。
あと、最後に一つだけ。
不動産屋がやたらと変動金利をお勧めしてきたらご注意ください。
彼らは、価格が安く提示できる変動金利の方が、物件を売りやすいからそうしているだけです。
購入した後は、金利が変動しようがどうしようがどうでもいいですからね。