ボクらの時代 / 吉永小百合×大泉洋×YOU / 9月3日放送

ボクらの時代
出演者:吉永小百合×大泉洋×YOU
放送日:2023年9月3日(日) 7:00~7:30

吉永小百合さんは11歳で芸能界デビューし、山田洋次監督の映画『こんにちは、母さん』では映画出演が123作目となりました。過去には、日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を歴代最多の4回も受賞しています。

大泉洋さんは北海道のローカルバラエティ番組『水曜どうでしょう』で人気を集め、2004年に東京で活動を本格化。俳優、司会、バラエティなど、さまざまなジャンルで活躍しているマルチなタレントです。

YOUさんはモデルとして活動した後、バラエティ番組や俳優業に進出。特に是枝裕和監督の作品『誰も知らない』で高い評価を受けています。

映画『こんにちは、母さん』は、この3人の俳優が初めて共演した作品です。東京の下町を舞台に親子の絆や街の人々との温かい交流を描いており、監督は山田洋二さんがつとめました。

今回はこの3人が、出演した映画や演技のことについて語り尽くします。

オープニング

吉永小百合「朝、7時からですよね。一生懸命早起きして見たんです。この間」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

ボクらの時代の放送時間は朝の七時。吉永小百合さんは早起きして視聴したと言われています。芸能人にとって、朝の七時は早朝なのですね。

大泉洋さんやYOUさんとの掛け合いからも、撮影を通して打ち解けあったんだろうな、という印象を受けました。

吉永小百合と大泉洋 屋形船にそれぞれの思い

吉永小百合「今度の映画って、隅田川のほとりでやったでしょ。私は船に乗りたかったんだけど。船から降りるところしか撮影がなかったんですよ。だから、ぜひ、あの屋形船に乗ってみたいなと思って」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

吉永小百合さんは、最近の映画の撮影が隅田川で行われた際、屋形船に乗りたいと思っていたそうです。しかし撮影シーンが、船から降りる場面だけだったとのことでその願いは叶いませんでした。しかし諦めきれなかったようです、後日、レインボーブリッジまで屋形船に乗ったエピソードを披露していました。

その後、YOUさんの質問で、吉永小百合さんが屋形船に一度も乗ったことが無いことが明らかになります。東京に住んでいる人々が屋形船に乗る機会があまりないかもしれないと、大泉洋さんがフォローしていたのが印象的です。

大泉洋「僕はね、つい、それこそ数年前に、両親にやっぱり経験させたくて、やりました。屋形船」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

一方の大泉洋さん、実は数年前、北海道から両親を呼び寄せて屋形船に乗せたというエピソードを披露していました。家族を大切にする彼の人柄が伝わってきますね。

今回の映画では、大泉洋さんが屋形船を見送るシーンがあると言います。吉永小百合さんが彼の表情の演技を「いい顔」と評していました。ぜひ映画を実際に見て自分の目で確かめたいと思いました。

大泉洋「山田洋二監督が、なんかその辺を歩いてた一般の方を、いきなり、あの人がいいってエキストラで出したんですよ」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

大泉洋さんは、山田洋二監督が映画の撮影中に一般の人をエキストラとして使ったエピソードを話していました。なんと、山田監督のものまねも披露。YOUさんが、きちんと突っ込んでいたからわかったのですが、とても微妙なものまねで。山田洋二監督は普段あのような話し方をされるのですね。

大泉洋さん曰く、山田監督は一般のエキストラの人たちに対してもプロと同じように演出があったことに驚いたということです。普通であればそこまで細かく演技指導はしないということなのでしょう。

山田洋次監督の仕事ぶりにはYOUさんも驚いたようです。どうやら山田監督はストイックに作品と向き合うタイプのようなので、周囲がそれに合わせないといけないとのこと。

YOU「常日頃、ああいう感じですか?」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

YOUさんの質問に対して、過去に山田洋次監督と面識のある吉永小百合さんも同意の様子。吉永小百合さんは、山田監督にあだ名もつけていたようです。それも「山田”用意”監督」。撮影をスタートさせる「用意!」という掛け声を、周囲の状況をかえりみず、マイペースに発せられることが由来だとか。吉永小百合さんは意外とおちゃめな感じなんですね。

吉永小百合 多忙を極めた映画全盛時代

吉永小百合「自分の映画を完成しても見る時もなかったような気がする」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

吉永小百合さんと大泉洋さんは、昔の映画について話し合います。昔は映画の全盛期。現在のように宣伝をしなくても大勢の観客が押し寄せた時代です。吉永小百合さんは、映画の完成後であっても自分自身が鑑賞する暇がなかったと語っています。

重大の頃からスターだった吉永小百合さんは、目も回るような大忙しな毎日だったようです。

大泉洋さんにとっても、映画は重要なエンターテイメント。学生時代には、多少邪な気持ちを持ちつつ『氷の微笑』を見に行ったそう。その時代でさえ、映画は、劇場に観客がなだれ込むほど、人気の娯楽だったとか。

吉永小百合 映画の撮影現場の変化に戸惑いも

吉永小百合「何よりもやっぱりデジタルっていう(ところが一番変わった)」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

大泉洋さんが、吉永小百合さんに対し、当時の映画制作について質問を投げかけていました。当時の撮影現場との違いについて吉永さんは、最も大きな変化はデジタル技術の導入だと考えているようです。デジタル撮影の普及により、映画制作プロセスが大きく変化したというのです。

大泉洋さんもそれに同意しており、昔の映画制作ではフィルムが主要な撮影媒体であったことを指摘しました。特に日本ではフィルムが高価であったため、必要なシーンだけを撮影することが一般的だったようです。

その後、YOUさんは大泉洋さんに「なんでそんなこと知ってんの。すごいね。」と驚きを表し、大泉洋さんは、「一応俺も映画出てるからね」と少し恥ずかしそうに答えている場面が印象的でした。

大泉洋 北海道から東京へ

大泉洋さんはなぜ東京に出て役者として本格的に活動を始めることを決意したのか、吉永小百合さんが尋ねました。

大泉洋さんは、10年ぐらい北海道でラジオとバラエティーに取り組んでいました。その中で不安に感じることがあったと言及します。「果たして、北海道だけで本当に食っていけんのかな」という思いを抱えて日々過ごしていたようです。ポジティブな性格をしていると思っていたので、少し意外ですね。

また、毎日同じ生活を繰り返していることに飽きてきたとも言っていました。これに対して、YOUさんが「北海道に飽きた、でよろしいですか?」と鋭く突っ込むと、大泉洋さんはそれを否定。このあたりの掛け合いは面白かったです。

大泉洋さん「毎日毎日同じ生活なのに、ちょっと飽きてきちゃって」
YOUさん「北海道に飽きた、でよろしいですか?」
大泉洋さん「そんなことひとつも言ってません」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

大泉洋さんが飽きたのは仕事に、だそうです。何か違うことがしたくなったとか。それで、役者の仕事が北海道にないので、東京へ仕事をもとめて活動の場を移したようです。

デジタル化によって芝居の仕方が難しく

吉永小百合「(演技に関して)役者の選択っていうのがない。役者は、どこに力を込めたらいいのか(わからない)」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

大泉洋さんは、昔の映画制作とデジタル技術の違いについて言及し、デジタル技術の普及により、いくらでも撮影することが可能になったと説明しました。

それに対して、吉永小百合さんは、デジタルとフィルムの違いに触れています。現在のデジタル式の撮影では、役者がどのカメラに対して演技をするべきか、どこに力を注ぐべきか迷ってしまうのが難点のようです。

この件に関しては、大泉洋さんも同意していました。YOUさんも、映画とバラエティ番組のカメラの台数の違いについて話します。映画の現場では、バラエティに比べてカメラの数が少ないようです。

また、吉永小百合さんと大泉洋さんは、市川崑監督の撮影方法についても話します。市川監督は細かくカット割りをして、微細なシーンであってもそれだけのために撮影をするのだとか。

大泉洋さんは「一連でバーっとお芝居を撮って、後で細かく編集してるんじゃないんですか」と感心していました。確かにシーンをひとつひとつ撮影するのは手間なので、複数のカメラで撮影した素材を後で編集で切り貼りするほうが楽そうです。しかし、そのような手法を取らずあえて手間のかかる撮影方法を選択する市川崑監督にはこだわりを感じます。

大泉洋 監督業に興味津々

大泉洋さんは、映画監督として映画を撮りたいという願望がある様子。YOUさんはそれに驚き、「そうなの? 初耳」と驚いていました。大泉洋さんはその点について否定せず、「ありますね。」と回答。満更でもない様子でした。大泉洋さんの監督作品が完成した際には、興味を示す人も多いのではないでしょうか。彼には多くのファンがついていますしね。

大泉洋「お芝居には興味があります。役者さんのお芝居をなんか撮りたいなっていう思いはありますけど」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

本人も俳優業の大泉洋さんは、やはり役者さんのお芝居に興味が強いようです。その一方で、彼は風景や日常のシーンには興味がない様子でした。それに対して、吉永小百合さんは、そのようなアプローチはダメですよ、と優しく指摘していましたね。

大泉洋は実は真面目

YOUさんは、大泉洋さんに対して、重い心情の役を演じる際にストレスを感じることがあるか尋ねました。大泉洋さんは、重たい役を演じると感情的にも負担がかかり、疲れることを認めました。

大泉洋「重たい役やると、それはもちろん重たいからね。どしーんっと重くなってるのが、ものすごい疲れて」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

YOUさんは、大泉洋さんを軽くラフな感じの人と思っていたようです。それは世間一般の認識と一致するところでしょう。しかし、役柄に対して真面目に取り組む姿勢を見ると、実際には真面目な人間なのだと驚きます。

吉永小百合さんは、大泉洋さんの両親が教育者であることを指摘。それが彼の真面目さに影響しているのではないかと話しました。なるほど、そのような家庭環境に育ったのであれば、このように生真面目な性格になるのも納得できます。

大泉洋さんも自身が真面目であることは認めていました。その上で、オンとオフの切り替えが見事な女優さんの姿に感心したエピソードを披露します。監督から「スタート」と掛け声がかかった瞬間に仕事モードに切り替えて感情を表現することができることに驚いたと話していました。

吉永小百合 松田優作さんとの関係

YOUさんは、吉永小百合さんに対して、これまで共演した俳優や女優の中で印象的な方がいたか尋ねました。吉永小百合さんは、松田優作さんを挙げました。

吉永小百合さんは、松田優作さんとの共演について語ります。松田優作さんには、スタッフが仕事をきちんとやらなかったため、撮影現場で鉄拳を振り回したという逸話があるようです。その話を聞いた吉永小百合さんも最初は心配していたようですが、彼と実際に対面するといい意味で裏切られたようです。予想とは異なる温かい対応をしてくれたと語りました。

吉永小百合さんは、松田優作さんとの思い出を振り返り、「お互いに気持ちが通い合って、一緒に芝居をしていると高揚し、また次もやりたいなと思ってたら、亡くなって。残念でした。」と述べ、惜しんでいました。

大泉洋 名優の妻・松田美由紀さんについて

大泉洋さんは、さっき自分が話したエピソードについて再び解説。件の俳優とは松田優作さんの奥様である松田美由紀さんのことだったのです。さらに大泉洋さんは、松田優作さんと共演してみたかったという気持ちを吐露します。

大泉洋「(自分も松田優作さんと)お仕事してみたいような、怖いような」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

吉永小百合さんの芸能界デビュー

吉永小百合「子役からやると相当なんですよね。永野芽郁ちゃんには負けるんですけどね。永野芽郁ちゃんは8歳から。私は11歳から」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

吉永小百合さんは子役から女優としてのキャリアをスタート。11歳から女優として活動しています。彼女が女優になりたいと思ったきっかけは、小学校の学芸会で主役を演じた経験とのことでした。

その時、彼女はうさぎのお母さん役を演じたそうです。観客の中にいた少年たちが涙を流して感動したことが、お芝居の素晴らしさに気付かされた瞬間だったと振り返ります。

その後、吉永さんは卒業文集に「映画女優になりたい」と書いたそうです。その夢を叶えるべく、日活映画の宣伝部長の知り合いの紹介という形で、中学卒業と同時に撮影所に入りました。

最初は、アルバイトのような気持ちから始まった女優の道だと言いますが、楽しい経験だったと話しています。同時にあまり裕福ではなかった実家の家計の足しにもなったことも後押ししたようです。

吉永小百合 スタートして大人気

吉永小百合さんは17歳の頃に国民的なスターになりました。熱狂的なファンを「サユリスト」という存在も社会現象となったほどです。その時期には多くのファンがおり、中にはストーカーのような人々も現れたといいます。

吉永さんにとっては大変な時期だったようです。当時はこのような行為に対する規制が不十分で、ファンが自宅に訪れることも多々あったといいます。

17歳の吉永小百合さんが気軽に外出できなかったことに対して、大泉洋さんやYOUさんも共感していました。

大泉洋「屋形船行けないよね。やっぱね」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

一方で、映画の中での撮影現場や共演者との交流を通じて、疑似的に学生時代を楽しんでいたエピソードも語ってくれました。例えば、映画の中で修学旅行のシーンがあると、共演者と一緒に遊んだり食事を楽しんだりすることで、学生時代のような経験ができたとのことです。吉永小百合さんは、実際の学生時代にはできなかったことを映画の撮影を通じて楽しんでいたのですね。

吉永小百合 20代の悩み

吉永小百合さんほどの大御所でも、20代の時期には、自分の進むべき道について悩んだようです。

吉永小百合「日活の映画っていうのは青春映画だった、私が出てたのはね。でも、もうちょっと大人っぽい役とか大人っぽい映画に出たいという思いはあったんですけど、自分がそこまでたどり着いてないんですよね」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

当時、出演した日活の映画は青春映画が中心で、彼女はもっと大人っぽい役や映画に出演したいという願望があったようです。しかし、自分の演技力や知識が幼く、そのレベルにたどり着けないと感じていたことで、それがストレスとして鬱屈していったといいます。

そして、ついに声も出なくなり、一時的に休業を決断、1年間の休息期間をとることになります。その間は、普通の生活を楽しみ、スーパーでの買い物や料理学校に通うなど、多様な経験を積んだようです。また、結婚もこの時期にしています。これらの経験が新たなステップを踏み出すきっかけになったようです。

吉永小百合 樹木希林さんとの友情

吉永小百合さんは、休養期間中には、映画をはじめとしたメディア露出は極端に減っていたと言います。数少ないテレビドラマの出演経験はあったようですが、映画と比べて演技のテンポが合わず苦労したと語っています。また、社交的な振る舞いをするのが苦手なようでその点でも苦労されたようです。

吉永小百合「食事なんかも、ほんとは皆としなきゃいけないのに、そういうのできない、引きこもりだったんです」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

その中で、吉永小百合さんは『夢千代日記』というNHKのドラマで樹木希林さんと共演します。このドラマはシリーズで数年にわたり、映画版も制作されたそうです。

吉永小百合さんは映画版で監督に対して要望を出したことがあり対立しました。その際、自分の意見を監督に主張したことを樹木希林さんから称賛され、それから仲良くなったと言います。

吉永小百合さんとYOUさんは、樹木希林さんのお葬式で初めて会ったそうです。YOUさんは吉永小百合さんのことを樹木希林さんからよく聞いていたため、初対面の、しかもお葬式の場にも関わらずテンションが上がったと言います。

大泉洋「希林さんのおかげで(二人は会えたんですね)」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

YOU 演技の基礎がないからこそ…

大泉洋さんが、「YOUさんは素晴らしいお芝居をする役者だと思っている」と褒め称え、YOUさんが謙虚に自分の演技について話す場面です。YOUさんは役者としての基礎や経験がないことを認めつつ、自然体でいることが自分にできる精一杯だと述べていました。

YOU 「あたしは全然、何も基礎もないし、経験がないから、普通に(やっている)。それでダメだったら「もう1回」って言われるだろうと思っている。で、OKって言われれば「じゃあいいんだな」ぐらいな感じでやっている」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

大泉洋が考える演技への取り組み方

大泉洋さんは、YOUさんについて、役者としての柔軟性と自然体で演技できる能力を称賛しています。そして、山田監督からのメッセージを通じて、役者としての取り組み方について語りました。

大泉洋「監督が(出演者に対して)今あなたは何を気にして入ってくるの? と、こう聞くわけですよ。自分の心情、その役の心情を大事にして入ってくるのかな、っていうこと(かと思った)。そしたら「違うよ」っていうわけですね。今、あなたが持っているものの感触だとか、 入ってくる時にふっと触った壁の感触だったりとか、そういうものを大事にしなさい」って言うわけですよ」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

さすが大御所の映画監督だけあって深みがある演技指導ですね。大泉洋さんも山田監督の言葉に共感しているようです。

吉永小百合 『男はつらいよ』出演時のエピソード

吉永小百合さんは、山田洋次監督との仕事を振り返り、『男はつらいよ』の出演時に監督からもらった手紙について語っています。手紙には「トラヤに遊びに来るような気持ちで来てください」と書かれていたそうです。

吉永小百合「(手紙)をいただいて、なんかもうね、ああ、そういうことなんだって(納得した)」

ボクらの時代-2023年9月3日放送

まとめ

吉永小百合さんはとても気さくな映画の中のイメージそのものという感じの方のようですね。優しくおおらかな、まさにお母さんという印象です。大泉洋さんの印象も明るい元気なイメージが合ったのですが、本来は真面目な部分が多く存在しているのでしょう。そのあたりのバランスが多くの人から好かれる元になっている気がします。YOUさんも常に自然体で相手が誰であっても、またどのような立場であっても自分らしく生きる術を身につけている感じであこがれを抱きました。