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映像の世紀バタフライエフェクト「ウォール街 10月の悪夢」10月26日|グリーンスパンとバフェットは何を見た?|10/26 22:00

2026年10月26日(月)22時からNHK総合で放送される「映像の世紀バタフライエフェクト ウォール街 10月の悪夢」は、1929年の大暴落、1987年のブラックマンデー、2008年の金融危機という大きな転換点をたどりながら、ウォール街の100年を見つめる45分です。

中心に置かれるのは、元FRB議長アラン・グリーンスパンと投資家ウォーレン・バフェット。番組表の詳しい紹介では、市場を信じたグリーンスパンと、市場の熱狂に距離を置き企業の価値を見抜こうとしたバフェットという対照的な2人を通して、恐怖と熱狂を繰り返すウォール街を描くと案内されています。

10月26日の放送日時と内容

項目内容
放送日時2026年10月26日(月)22:00〜22:45
放送局NHK総合1・東京
番組映像の世紀バタフライエフェクト「ウォール街 10月の悪夢」
語り伊東敏恵
主な人物アラン・グリーンスパン、ウォーレン・バフェット
主な時代1929年、1987年、2008年など

Gガイドに掲載された放送内容では、ウォール街が「なぜか十月に悪夢に揺れる」という切り口から、1929年の大恐慌へつながる株価暴落、1987年のブラックマンデー、2008年のリーマン・ショックをたどります。

さらに、2026年6月に100歳で亡くなった元FRB議長グリーンスパンの思想に影響を与えたアイン・ランドと、熱狂に流されず企業価値を見極め巨額の富を築いたバフェットが取り上げられます。語りは伊東敏恵さんです。

2人のカリスマはグリーンスパンとバフェット

今回の「2人のカリスマ」は、アラン・グリーンスパンとウォーレン・バフェットです。同じアメリカ金融界を象徴する人物でありながら、市場への向き合い方は大きく異なるものとして番組で対比されます。

グリーンスパンは1987年から2006年までFRB議長を務めました。Federal Reserve Historyによると、1987年8月11日に議長に就任し、その約2か月後にはブラックマンデーに直面しています。金融市場へ流動性を供給し、危機が金融システム全体へ広がることを防ぐ対応に動いた人物です。

一方のバフェットは、株価そのものの動きよりも企業の中身と価値を重視する投資家として知られます。バークシャー・ハサウェイの1994年の株主向け書簡では、企業のintrinsic value(本源的価値)について、事業の残存期間に取り出せる現金の割引価値だと説明し、投資や企業を評価するうえで極めて重要だと記しています。

番組表の紹介文が「一人は市場を信じ、一人は市場を疑った」とまとめているのは、この違いを端的に示したものです。中央銀行のトップとして市場全体の安定を担ったグリーンスパンと、市場価格から距離を置いて企業価値を測ろうとしたバフェット。この対照が今回の物語の軸になります。

アラン・グリーンスパンと1987年ブラックマンデー

グリーンスパンを語るうえで避けて通れないのが1987年10月19日のブラックマンデーです。Federal Reserve Historyによると、この日ダウ平均株価は1日で22.6%下落しました。現在まで語り継がれる歴史的な急落です。

グリーンスパンがFRB議長になったのは同年8月で、就任直後の大試練でした。Federal Reserve Historyは、株価暴落の直後にFRBが市場へ必要な流動性を供給する姿勢を示し、金融市場の機能維持に動いたと説明しています。

番組では、こうした危機対応だけでなく、グリーンスパンの自由市場観の背景にも踏み込みます。Gガイドの放送紹介によれば、その哲学には作家アイン・ランドの影響が色濃く表れているとされます。ランドの思想や著作は長く読み継がれ、番組紹介ではドナルド・トランプやイーロン・マスクの名も挙げられています。

Federal Reserve Boardは2026年6月22日、グリーンスパンが100歳で亡くなったことを発表しました。1987年から2006年まで18年以上にわたって議長を務め、金融政策と経済思想に大きな足跡を残したとしています。今回の放送は、その長い人生をウォール街の歴史と重ねて見るタイミングにもなります。

なぜ「10月の悪夢」なのか?1929年と1987年

タイトルにある「10月の悪夢」を理解するには、1929年と1987年の二つの暴落が重要です。どちらも10月に起き、ウォール街の歴史に深く刻まれました。

1929年10月の株価暴落

Federal Reserve Historyによると、1920年代のアメリカでは株価が大きく上昇し、ダウ平均は1921年8月から1929年9月までに約6倍になりました。しかし上昇は続かず、1929年10月28日のブラックマンデーに約13%、翌29日のブラックチューズデーに約12%下落しました。

その後、経済の落ち込みと銀行危機が重なり、アメリカは長期の大恐慌へ入っていきます。株価暴落だけが大恐慌の唯一の原因というわけではありませんが、好況と投機への熱狂が崩れ、人々の心理が一変した象徴的な出来事でした。

1987年10月19日のブラックマンデー

1987年のブラックマンデーは、ダウ平均が22.6%下落した1日として記録されています。1929年の暴落から58年後、再び10月のウォール街が大混乱に包まれました。

ただし、その後の展開は1929年と同じではありませんでした。FRBが金融システムを支える姿勢を明確にし、市場へ流動性を供給したことで、株価急落がそのまま1930年代型の金融崩壊へ連鎖する事態は避けられました。ここに、中央銀行と市場の関係が大きく変化したことが見えてきます。

2008年リーマン・ショックは「10月」だけではない

番組の概要には2008年のリーマン・ショックも並びます。ただし、リーマン・ブラザーズが破綻申請したのは10月ではなく2008年9月15日です。FDICやFederal Reserve Historyは、同月にリーマン破綻、AIGへの緊急支援などが相次ぎ、信用市場が深刻な危機へ入った経緯を記録しています。

それでも2008年秋の市場混乱は9月だけで終わらず、10月にも株式市場や信用市場で強い不安が続きました。今回の番組が1929年、1987年、2008年を並べるのは、単に同じ月の出来事を集めるのではなく、ウォール街で「恐怖と熱狂」が繰り返されてきた100年を描くためと見ると理解しやすくなります。

2008年の危機は、グリーンスパンの評価にも影を落としました。Federal Reserve Historyは、グリーンスパンが2006年までFRB議長を務めたことを記録しています。つまりリーマン破綻時にはすでに退任していましたが、危機以前の金融規制や市場観をめぐる議論の中で、その時代の政策や思想も改めて問われることになりました。

バフェットが「熱狂に飲まれない」理由

番組表では、バフェットについて「欲望渦巻く街で熱狂に飲まれることなく企業の真の価値を見抜き巨万の富を築いた」と紹介しています。ここで鍵になるのが、株価と企業価値を同じものと見ない考え方です。

バークシャー・ハサウェイの1994年書簡でバフェットは、本源的価値は将来のキャッシュフローを現在価値へ割り引いたものだと説明しています。市場価格は毎日動きますが、事業の競争力や収益力が同じ速度で変わるわけではありません。

この考え方に立つと、相場が熱狂して価格が高騰しているときほど慎重になり、逆に恐怖が広がって優良企業まで安く売られている場面では価値を見直す余地が生まれます。今回の番組でグリーンスパンと並べて描かれることで、「市場の力をどう考えるか」という大きな問いが浮かび上がります。

前回10月5日は「脱出者たち 自由への逃走と闘争」

同シリーズの前回放送として、10月5日には「脱出者たち 自由への逃走と闘争」が放送されました。政治体制や国境を越えて自由を求めた人々の映像をつなぐ回で、今回の金融史とは題材が大きく異なります。

シリーズは、一つの事件だけを説明するのではなく、時代や地域の離れた映像を結びつけ、後世への連鎖を見せる構成が特徴です。10月5日「脱出者たち」の内容はこちらの記事でまとめています。

今回も1929年、1987年、2008年という別々の時代の危機をつなぎ、そこへグリーンスパンとバフェットの人生を重ねることで、ウォール街の価値観がどう続き、どう揺らいできたのかを見る回になりそうです。

参考にした情報

よくある質問

「ウォール街 10月の悪夢」の2人のカリスマは誰ですか?

番組表の詳しい放送紹介で中心人物として示されているのは、元FRB議長アラン・グリーンスパンと投資家ウォーレン・バフェットです。

1987年のブラックマンデーは何が起きた日ですか?

1987年10月19日に世界の株式市場が急落し、アメリカのダウ平均株価は1日で22.6%下落しました。グリーンスパンはFRB議長就任直後にこの危機へ対応しました。

2008年のリーマン・ブラザーズ破綻は10月ですか?

いいえ。リーマン・ブラザーズが破綻申請したのは2008年9月15日です。金融危機はその後も続き、秋の市場全体を大きく揺らしました。

語りは誰ですか?

10月26日放送回の語りは伊東敏恵さんです。

まとめ

10月26日の「映像の世紀バタフライエフェクト ウォール街 10月の悪夢」は、1929年、1987年、2008年の危機を通して、恐怖と熱狂を繰り返してきたウォール街の100年を描く回です。

軸になるのは、市場の安定を担った元FRB議長アラン・グリーンスパンと、相場の熱狂から距離を置き企業の本源的価値を重視してきたウォーレン・バフェット。1987年ブラックマンデーに直面したグリーンスパンと、価格ではなく価値を測ろうとするバフェットを並べることで、「市場をどこまで信じるのか」という問いが見えてきます。

「10月の悪夢」というタイトルは暴落史の紹介だけではありません。危機のたびに人々が何を信じ、金融制度や投資の考え方がどう変わったのかを、映像と2人の人生からたどる45分です。

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