目次
■ 放送概要
11月9日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系・午前7時〜)には、
お笑い界のレジェンド3人――清水ミチコさん、野沢直子さん、青木さやかさんが登場しました。
公私ともに仲が良い3人。
青木さんが主宰するトークイベント「with青木さやか」での共演をきっかけに、再び集結。
爆笑と本音が交差する、濃密な30分でした。
■ オープニング:青木さやか、“仕切り屋”全開でいじられる
冒頭は、青木さんが各地で展開している「with青木さやか」の裏話から。
会場の手配からチケットの手売り、お弁当の準備まで全部自分でこなすという青木さん。
「すごくうまく仕切れてませんでした?」と自画自賛する彼女に、
野沢さんと清水さんが「自分で言う?」「たまにいるんだよね、そういうプロデューサー」と笑い飛ばします。
開始早々、遠慮なしのいじり合いに場の空気が一気に温まりました。
■ 青木さやか、“キレ芸”の原点を語る
中盤では、青木さんの代名詞でもある“キレ芸”の誕生秘話へ。
もともと野沢直子さんの大ファンだった青木さんは、若い頃、名古屋で野沢さんを追いかける“追っかけ”をしていたと明かします。
「タクシーで追いかけて、新幹線ホームで転んだ」と話すと、野沢さんは「関わりたくないと思った(笑)」と笑い返しました。
その後、バラエティで披露した「どこ見てんのよ!」というセリフがウケて“キレキャラ”として注目されるように。
当時は番組中に「青木キレて!」というカンペが出るほどで、
「いきなり怒れって言われても困った」と当時の苦労を語りました。
また、カンニング竹山さんと「お互いにキレて最後に仲直りする」というネタを一緒に考えたという裏話も披露。
「2人で怒りながら近づいて、最後に竹山さんのメガネをそっとかけ直す」――
そんな人間味のある笑いの原点が、今の青木さんの優しさにもつながっているようでした。
■ 野沢直子、アメリカでの生活と離婚・再婚の現実
一方、野沢さんは長年暮らすアメリカでの近況を語りました。
おしどり夫婦として日本のテレビ番組にも一緒に出演していたボブさんと離婚したことを明かし、離婚後に腕に彫った「スポンジ」というタトゥーを見せながら、
「スポンジボブをもじったの。彫師に説明したら大爆笑だった」とエピソードを披露。
笑いながらも、その背景には複雑な思いがあることをうかがわせます。
「離婚して家はもらったけどローンが残っててね。バイトしながら払ってるの」
物価高が続くサンフランシスコで、現実的な苦労を語る姿に共感の声も。
さらに、離婚から間をおかず再婚したことも打ち明け、
清水さんが「情緒どうなってるの」と笑うと、野沢さんは「そういう星の下に生まれたの」と軽やかに返しました。
人生の波を明るく受け止める姿は、まさに“野沢直子そのもの”。
強さとユーモアが同居した語りでした。
■ 家族を語る:青木さやか、母との確執と“最後の会話”
番組後半は一転、しっとりとした空気に。
青木さんは「高校生の頃から母が苦手で、娘が生まれても好きになれなかった」と切り出します。
やがて母が病を患いホスピスに入ったとき、自分も肺がんの治療中だったことを明かしました。
「嫌いな親がいなくなれば楽になると思ったのに、そうじゃなかった」
――そう語る青木さんは、母のもとへ行き「今までいい娘じゃなかった」と謝罪。
すると母は「何言っとるの、あんたは優しい子だったでしょ」と穏やかに答えたそうです。
「その言葉を聞いた瞬間、何も言えなくなって“タオル置いときます”って出た」と話し、
長年のわだかまりが静かに解けていったことを語りました。
清水さんは「親って、自覚がないまま過ごしてることが多いよね」と応じ、
野沢さんも「家庭を顧みなかった父に腹が立ったことがある。でも今は、それも自分の一部だと思う」と語ります。
3人それぞれの「親を許すまでの時間」が重なり合う、印象的な場面でした。
■ 野沢直子、破天荒な父と“もう一人の姉”
野沢さんはさらに、父親の驚きのエピソードを披露。
「うちの父、3か国に家族がいたの。死んだあとに“姉ちゃんがもう1人いた”ってLINEが来たんだよ」
異母兄弟から届いたそのメッセージの中には、“もう一人の姉・ルンルン”という名前が書かれていたそうです。
重くなりがちな家族の話題を、明るく語る野沢さんの力強さが印象的でした。
■ 子育てトーク:「反抗期はホルモンのせい」
最後のテーマは「子どもとの関わり方」。
清水さんは「育児というより、日々を一緒に過ごす感覚」と語り、
野沢さんは「反抗期はホルモンのせい。誰も悪くない」と明るくまとめます。
「反抗する子ほど、情熱を持ってる。親ができるのは見守ることだけ」と語るその言葉に、
母としての実感がこもっていました。
青木さんも「子どもはすぐに成長する。悩みは次々変わるけど、それも親の勉強ですね」としみじみ。
3人の母親としての言葉が自然に重なり、番組は穏やかな余韻で締めくくられました。
■ まとめ
今回の『ボクらの時代』は、ただの“芸人同士のトーク”ではありませんでした。
笑いながらも、人生の痛みや、家族への思いが丁寧に語られた回。
青木さやかさんの誠実さ、
野沢直子さんのたくましさ、
清水ミチコさんの静かな優しさ――。
3人の生き方が交わる時間は、まるで人生そのものの縮図のようでした。
見逃した方は、TVerなどの見逃し配信でぜひチェックしてみてください。


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