WordPressのTTFBを改善する方法|キャッシュプラグイン4種を実測比較

Google PageSpeed InsightsでWordPressサイトを分析すると、「サーバー応答時間の短縮(TTFB)」という改善項目が出てくることがあります。TTFBとは何か、どうやって計測し、どのように改善すれば良いかを、実際にキャッシュプラグインを4種類試した実測データとともに解説します。

TTFBとは何か

TTFBは「Time To First Byte」の略で、ブラウザからのリクエストに対してサーバーが最初の1バイトのデータを返すまでに要した時間を指します。この値が大きいほどページ表示の開始が遅くなり、ユーザー体験とCore Web Vitals(特にLCP)に悪影響を与えます。

WordPressはアクセスのたびにPHPがデータベースへ問い合わせてHTMLを動的に生成するため、静的サイトと比較してTTFBが長くなる傾向があります。これがWordPressサイトでTTFB改善が重要なテーマとなる理由です。

Google ChromeのデベロッパーツールでTTFBを計測する

対策を始める前にまず現状の数値を把握しましょう。Google Chromeのデベロッパーツールで手軽に計測できます。

  • 計測したいページをGoogle Chromeで表示する
  • 「F12」キーを押してデベロッパーツールを起動する
  • 「Network」タブをクリックする
  • 「Ctrl+R」でページをリロードする
  • 一覧の最上段に表示されるHTMLドキュメントにカーソルを合わせる
  • タイムライン内の「Waiting for server response」がTTFBの値
Google ChromeデベロッパーツールでTTFBを確認する画面
Google Chromeのデベロッパーツールで確認したTTFBの値

今回対象にしたページでは、改善前のTTFBが1.33秒でした。目安として600ms以下が理想とされており、1秒を超えるとページ全体の表示速度へ大きく影響します。

WordPressでTTFBを改善する3つのアプローチ

TTFBを短縮する主な手段は次の3種類です。

  • キャッシュプラグインでHTMLをキャッシュする(最も手軽で効果的)
  • 上位プランのサーバーへ移行する
  • PHPのバージョンを最新化する

サーバー移行やPHP設定の変更は専門的な知識を要します。初心者でも即座に取り組めて効果が出やすいのがキャッシュプラグインの導入です。

ページキャッシュの仕組み

通常、WordPressはアクセスのたびにPHPとデータベースを動かしてHTMLを生成します。ページキャッシュはこの「生成済みHTML」をファイルとして保存しておき、次回アクセス時にそのファイルをそのまま返す仕組みです。PHP処理が丸ごとスキップされるため、TTFBが劇的に短縮されます。

キャッシュプラグイン4種をTTFB実測比較

代表的なWordPressキャッシュプラグインを実際に導入し、同一ページのTTFBを5回計測した平均値を以下の表にまとめました。

プラグイン名TTFB平均(秒)日本語対応操作難易度
WP Super Cache0.668あり
W3 Total Cache1.752なし(英語のみ)
WP Fastest Cache1.796一部あり
Cache Enabler1.834なし(英語のみ)

4種の中でTTFBを最も大幅に短縮したのはWP Super Cacheで、改善前1.33秒を0.668秒まで半分以下に圧縮しました。日本語対応・設定の手軽さでも優れており、初心者に最も向いているプラグインです。

WP Super Cacheの導入手順

インストールと有効化

WordPress管理画面の「プラグイン>新規追加」で「WP Super Cache」を検索し、インストールして有効化します。

WordPressプラグイン検索画面でWP Super Cacheを検索した結果
プラグイン新規追加画面でWP Super Cacheを検索する

基本設定(これだけでOK)

有効化後に「設定>WP Super Cache」を開き、「キャッシング利用(推奨)」にチェックを入れて「ステータスを更新」をクリックすれば設定完了です。追加設定なしでもすぐにキャッシュが機能し始めます。

WP Super Cacheの設定画面でキャッシング利用にチェックを入れる
「キャッシング利用(推奨)」にチェックを入れてステータスを更新

「詳細」タブでは細かい制御ができますが、「(推奨)」と記載された項目にチェックが入っていれば、ほとんどのサイトで十分な効果が得られます。

対策後のPageSpeed Insightsスコアの変化

WP Super Cache導入後に同じページをPageSpeed Insightsで再計測した結果です。

  • モバイル:28 → 37
  • パソコン:65 → 66

スコアの数値変化は小幅ですが、「改善できる項目」に表示されていた「サーバー応答時間の短縮(TTFB)」の短縮可能時間が2.32秒 → 0.03秒と劇的に改善しました。TTFB問題については実質的に解決できた状態です。

PageSpeed InsightsのスコアはTTFBだけでなく画像・JavaScriptの読み込み・レンダリングブロックなど複数の要因に左右されます。ただしTTFBの改善はLCPなど他のCore Web Vitals指標の向上にも間接的に寄与するため、最初に着手する価値が十分あります。

キャッシュ対策でも改善不十分なら:サーバー乗り換えを検討

キャッシュプラグインを導入してもTTFBが十分に改善しない場合、サーバー自体の処理能力がボトルネックになっている可能性があります。国内シェアNo.1のエックスサーバーはサーバー応答速度の速さに定評があり、サーバー移行による改善効果を期待できます。

まとめ

WordPressのTTFBを改善する最もコストパフォーマンスの高い方法は、キャッシュプラグインの導入です。今回の実測では4種の中でWP Super Cacheが最も効果的で、TTFBを1.33秒から0.668秒へ短縮できました。

  • TTFBはサーバーが最初のデータを返すまでの時間で、短いほどサイトが速い
  • WordPressはPHP処理があるためTTFBが伸びやすい構造
  • キャッシュプラグインでHTMLを保存することで処理を大幅に削減できる
  • WP Super Cacheは効果・日本語対応・操作性の三拍子がそろった最良の選択肢
  • さらに改善を目指すならサーバー自体のグレードアップも視野に入れる

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