今さら聞けないPOSシステムの仕組みを4つに分けて簡単解説
POSシステムは商品やサービスによって仕組みが様々で、イマイチ理解できていないと悩む方がいます。
確かに、商品やサービスによって詳細は異なりますが、おおよその概要は共通しています。
また、仕組みを理解しないままPOSを導入すると、成果に不満を抱く原因になることもあるので注意が必要です。
そうならないためにも、POSシステムの導入担当者は、概要くらいは理解する必要があります。
本記事では、POSシステムの代表的な機能を4つに分割して、わかりやすく仕組みを解説します。
POSシステムを構成する4つの機能概要
POSシステムは、作業フローに則した機能概要が、いくつか組み合わさって成り立っています。
必ず全ての機能が必要ではなく、業態や企業規模を考慮してマッチさせる事ができます。
POSシステムの特徴的な機能は以下の4つです。
- スキャンコントローラー
- ストアコントローラー
- センターコントローラー
- ホストコンピュータ
ひとつずつ解説していきます。
土台となるスキャンコントローラー
一昔前のスーパーマーケットでは、このスキャニング機能だけで十分でした。
スキャンコントローラーは、商品に付属されたJANコードを専用端末でスキャンすることで、マスターPOSから商品価格を引き出すシステムです。
あらかじめマスターPOSに登録しておいた商品名や価格をレジに表示したり、レシートにプリントするプライスルックアップ機能という仕組みによるものです。
マスターPOSに登録できる商品数は数万点以上なので、店舗の全商品が登録可能です。もちろん、売り上げた商品データは記録されて、日計などの集計データとして活用することが出来ます。
各種支払いに対応するストアコントローラー
現金取引の他、クレジットカードや代引など各種支払いが利用できる仕組みがストアコントローラーです。
POS端末には、取引方法に対応できるタスクフローがあらかじめインプットされており、オペレーターはPOSシステムの指示に従うので迷わず操作できます。
商品単品毎のデータ蓄積、各種情報の分析、発注・納品端末との連携などを利用することが可能です。
離れた部門をつなぐセンターコントローラー
例えば、お中元やお歳暮などを取り扱う場合、店舗でお客様に商品を購入いただいてもその場に現物がない場合があります。
この場合、受注後に出荷してお届けという流れになり、店と在庫センターで情報を共有する必要があります。
受注管理、出庫管理、入金管理が必須となり、各事業所を情報でつなげる役目がセンターコントローラーです。
情報を加工するホストコンピュータ
商品を販売して得る各種情報は大切ですが、そのままでは経営に活かすことは出来ません。
情報は必要に応じて加工するべきです。
売れ筋商品はどれか、逆に売れない商品はどれか、在庫管理に無駄はないかなどは、情報を加工しないと判断ができないからです。
ホストコンピューターがあれば、加工作業は自動化され、データベースとして蓄積することが可能です。
企業の経営形態に応じて必要な情報は様々なので、ホストコンピューターはカスタマイズする必要があります。