資産運用を比較!10万円から取り組む4つの資産運用方法

将来的な年金受給に期待できなかったり、給与収入だけに頼ることに不安を感じたりする人は多いのではないでしょうか。そのような不安を取り除くには、資産運用が効果的です。しかし投資の経験がない人にとって、資産運用は敷居が高いのも事実。「どのような資産運用方法があるのか」、「大金がなくても投資できるのか」、「具体的にどのような手段で資産を運用すればよいのか」などの疑問点があります。
記事では10万円という少額から投資できる資産運用を4つ紹介します。それぞれのメリットやリスクといった特徴を比較して参考としてください。


 

資産運用比較対象1_個人向け国債

「最も安全な資産運用」とも言われるのが国債です。国債は国が発行する債券のことであり、一般には個人向け国債のことを指します。個人向け国債は国が発行していることと、元本が保証される投資対象であるため、安全に運用できます。個人向け国債は、1万円から購入可能であり、購入上限はありません。

個人向け国債の特徴は、元本保証や金利保証にあります。普通、資産運用のために金融商品を買うと元本割れの可能性がありますが、個人向け国債の場合はその心配がありません。これは途中解約した場合にも適用されます。ただし、個人向け国債を途中解約すると、契約後1年以上経っていることや、利息分の返還と言ったペナルティが発生するので注意してください。

個人向け国債は、毎月一定数発行されており、銀行や証券会社を介して購入することができます。銀行の定期預金では、一定期間資金を預けることで相当の利率を得ますが、個人向け国債も同様に資金が固定される期間が決まっています。3年、5年、10年と満期が定められているのです。利率が固定される3年、5年の商品であれば、個人向け国債を購入した時点で最終的な利益まで見通せるのがメリットです。一方で10年満期の個人向け国債は、変動金利を採用しているため、利益に幅があります。しかし最低金利が定められているので、元本は保証されるでしょう。

資産運用比較対象2_株式投資

国が発行する個人向け国債と比較すると、株式投資は会社が発行する債券だといえます。株式投資で利益を得るには、「安く買って高く売る」が基本です。この値上がりによる差分を得ることをキャピタルゲインと呼びます。逆に買ったときより安く売ることになれば、差分が損失となります。

株式投資には、個人向け国債と違い、元本保証がありません。そのため投資金額が目減りするリスクも大いにありえます。また、国債は一度買ってしまえばその後はあまりすることがありませんが、株式投資では毎日頻繁に市場動向をチェックしなければなりません。株式市場は日々流動的だからです。

株式投資を個人で行う場合、市場を見る能力や、実際に株式を売り買いするスキルなどが必要となります。すなわち自己責任において、資産運用をしなければなりません。世界情勢や会社の営業状態を調査して分析するなどの作業が好きな方に適した資産運用方法だと言えるでしょう。

資産運用比較対象3_投資信託

個人での株式投資は、専門知識や経験が必要となるため難しいと感じる人もいるでしょう。そのような場合、投資の専門家に資金を預けて、自分の代わりに資産運用を依頼することもできます。それを投資信託というのです。

投資信託とは、一般から広く資金を募った金融のプロが、利益を出すことを目的として資産を運用する仕組みのこと。資金を預ける利用者は、運用結果によって利益があれば得となり、逆にマイナスがあれば損をします。元本保証がない点では、個人での株式投資と同じです。

一方、集めた資金を運用する投資信託会社は、あくまでも「顧客から預かったお金を代わりに運用している」立場に留まります。投資信託会社は、手数料で利益を得るビジネススタイルです。そのため利益が出ても、損益が出ても、彼らが受け取る報酬に変わりありません。

投資信託は手数料ビジネスのため、顧客のためにリスクを負ってまで、利益を求めたり、また損失を食い止めたりすることはしません。そのため株式市場の波に身を委ねているクラゲのようだと揶揄する人もいます。逆に言えば、ギャンブル的な投資はせず、理屈に則って投資をするので、大きな損をしないという見方もあります。初めて株式投資をする人が、情報を得たり、勉強したりする時に有効だという人もいます。

資産運用比較対象4_FX(外為)

Foreign Exchangeを省略してFX(エフエックス)と呼びます。例えば日本円と米ドルを交換する時のレート(換金率)は、日によって異なります。このレートの差を利用して換金を繰り返す資産運用方法がFXなのです。

例えば、2018年12月5日の円ドル相場は、1ドル112円です。この時点で1ドルを買うために112円を支払います。そして仮に明日1ドル120円にレートが変わったとします。この時点で1ドルを売ると120円を得ることができるのです。112円で買ったものが120円で売れたので、差分の8円が利益となります。
仮に1週間後に1ドル100円になった場合、112円で買ったものを売っても100円の利益にしかなりません。すると12円の損となります。

このように、日々変動する通貨の価値を利用して、利益を得る資産運用方法がFXです。FXの特徴はレバレッジにあります。レバレッジとは「テコの原理」という意味です。少ない力で大きなモノを動かすことができることを指します。
FXでレバレッジを使うと、例えば手元に100円しかなくても1000円分の資金を動かすことができるのです。大きな金額をかけるので利益が出ると大金を稼げますが、逆に大きな損失を出すリスクも負うことになります。
元本を保証する国債、投資した金額が目減りする株式投資や投資信託と違い、FXでは、資金がマイナスになるリスクがあるのです。

10万円は資産運用の勉強代

資産運用を行うときには、元金が多いほど利益も多くなります。しかし、その分損失を負うリスクも大きくなるものです。初めて投資をする人は、まずその業界について勉強をしなければなりません。本を読んだり人に話を聞いたりすることも大切ですが、まずは経験することも重要です。10万円を投資に回せる人は、勉強代だと割り切ったほうが有益かもしれません。
徐々に資産を増やすことができれば、不動産投資や富裕層向けファンドといった、大きな元金が必要なかわりに効率の良い資産運用の方法も行えるようになるでしょう。
 

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