登場人物の設定を考える理由と付け方

映画の脚本を描く上で、登場するキャラクターの人物設定は非常に重要な項目です。もちろんプロットやシナリオも重要ですが、登場人物の設定はそれらを考える土台になる部分であり、これこそが作品の善し悪しを左右すると言っても過言ではないのです。今回はその理由について述べていきたいと思います。

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なぜ登場人物の設定が重要なのか?

登場人物の設定を深く作り込む事の重要さは特にプロットやストーリーを考える際に影響してきます。異世界転生物で例えると、主人公がトラックに轢かれて転生するという設定を考える際に、不注意で轢かれたのか、誰かを助けて身代わりになったのかはその後の行動に大きく影響を与えます。

転生後の世界で馬車に轢かれそうな村人を助けるシーンがあったとしても、前者なら普通のシーンで終わりますが、後者なら前世との行動のつながりが伏線となって情緒の深いシーンになります。同じ行動でも情緒の深さ、視聴者に与える感情の波に変化が現れるわけです。

また登場人物が何を好み何を嫌うか、そうなったエピソードが何かを設定する事で登場人物の行動決定時に自然な選択なのか、何らかの理由があって嫌々ながらも選んだ選択肢なのかも変わってきますし、それを役者が表情や身振り手振りで匂わせることでシーンに深みを与えます。

深く考えられた人物設定の片鱗を描写することで、視聴者は「その登場人物にどんな過去があるか」を想像して楽しむことができます。

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登場人物の設定の考え方

登場人物の設定は考えて考えすぎるということはありません、基本的な名前、性別、年齢などから始まり、長所、短所、趣味、家族や知識知能レベル、過去にどのような人生を歩んで生きてきたかのエピソードなど可能な限り埋めていきましょう。

この中でも特に重要と思われるのは「そのキャラクターにとって一番大事な物、目的や欲望ベスト3」と「そのキャラクターにとって絶対に許せない物、我慢ならないもの」です。なぜそれが許せないのかという設定の掘り下げにも役立ちますし、行動の指針にもなります。

悪役のキャラクターである場合は、意外な「許せない物」の存在は、単純な悪ではなく普通の人と同じような独自の正義感を匂わせることができ、キャラクターの造形に深みをもたせることが出来ます。

キャラ作成に迷った場合は「何が大事で、何を許せないのか」を軸に考えて行くと他のキャラクターとの役割も区別しやすく、かつ明確な目的や行動指針を持つのでキャラクターの行動を考える際に迷いにくくなります。

登場人物の設定を考える上で注意したいこと

キャラクターの欲望はしっかりと設定する必要があります。全体で見れば合理的だと思えるような決断ばかりを下すキャラクターは、作者の都合で動かしている駒のような印象がどうしても強くなってしまいます。

合理性よりも欲望を優先して行動するキャラクターが基本としたほうがより血肉の通ったキャラクターと感じやすくなるでしょう。またそれらの合理的ではないキャラクターが多ければ、相対的に「欲望よりも合理性を優先するキャラクター」が知的で独特なものとなって印象づきます。

また欲望にはその欲望が強くなった原因となるエピソードを考えておくと良いでしょう。特別なエピソードもなく異常な執着などを持たれても説得力にかけてしまい、視聴者が違和感を感じて物語から距離をおいてしまうからです。

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