起承転結によるシナリオの書き方フォーマット【執筆スピード2倍増】

2-4)起承転結の転パート:ストーリーで最大級の盛り上がり

ストーリーで最大級の盛り上がり

起承転結の中で、一番盛り上がるのが転パートです。
同時に、起承転結における関係性が重要になるパートでもあります。

これは、転になれば自然と盛り上がるというものではなく、ロジックに基づいて、起承転結を組み立てなければいけないということです。

詳しい組み立て方を順を追って解説します。

2-4-1)回り道が説得力を増す

複数の承パートなくして、転パートは考えられません。
すなわち「承と転」の関係が重要になるのです。

未熟な主人公が、最短距離でストレートに転パートの最大の困難を乗り越えても、読者は納得しません。
ストーリーは、クネクネ回り道をして、やっと転パートに到達しなければいけません。

紆余曲折を経ているからこそ、転パートを乗り越える説得力が備わるのです。

例えば、桃太郎の起承転結を例にする場合、鬼退治するエピソードが転パートです。
そこへ至る承パートが弱いと説得力がなくなります。

つまり、何の苦労も知らず青年となった桃太郎が鬼退治を成し遂げるストーリーでは、無理があります。
その無理を納得させるために、回り道をするのです。

転パートを成立させるための回り道(承パート)

  • 年月とともに青年に成長する桃太郎
  • 貧乏な老夫婦の願いが旅立つ動機
  • 道中、家来をお供にすることで戦力増強
  • 長い旅路を経て手に入れる強い人間力

こうして、承パートを充実させることで、転パートでの鬼退治に対する説得力を増します。

転パートは、回り道(承パート)の蓄積の上に成り立っているのです。

2-4-2)転は承の集大成

転パートは、主人公に試練を与えるという意味において、承パートと同じ役目を持つ起承転結の一つです。
承パートとの違いは、その程度に差があることです。
起承転結の全ての試練の中で、最も解決困難なエピソードとなるのが転パートなのです。

では、転パートを最も困難な試練にするにはどうしたらいいかというと、承テーマの集大成になるよう組み立て方を計算します。
いくつかの承で積み重ねてきたこと(得るもの)が集まることで、やっと乗り越えられる大きな困難を転パートに持ってきます。

起承転結の中で最大の試練が転パートとだけ考え、単体で考えるとなかなかしっくりきません。
「承と転」という関係性に着目して考える必要があります。

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2-4-3)結に至る最大の困難を転とする

転パートを決める時には、結パートも関係します。
主人公が、転パートを通過して、結パートに至るという流れが、起承転結の構造となっているからです。

結パート(理想=テーマ)を構成する要素(条件)をもとに、いくつかの試練を作りました。
その中から、最も困難だと思われる試練が転パートとなり、他が承パートとなります。

桃太郎の起承転結の一例

  • 起パート
  • ↓ 承パート(小の試練=桃太郎の成長)
  • ↓ 承パート(中の試練=仲間の獲得)
  • ↓ 承パート(大の試練=財宝の奪還)
  • 転パート(最大の試練=鬼退治)
  • 結パート

ちなみに、最も困難だと思われる試練を決める定義はありません。
派手なアクションシーンの盛り上がりを最重要と設定する場合もあれば、登場人物の心情の変化がいちばん重要だと設定する場合もあります。

つまり、鬼退治が重要と考える人もいれば、家来との絆を重要と考える人もいるということです。
後者の場合、犬たち家来とのエピソードを転パートに当てはめることも十分あり得るのです。
ここでも、作家のオリジナリティが表現される部分となります。

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起承転結によるシナリオの書き方フォーマットのまとめ

起承転結は、子供の頃から小学校の授業などでも取り上げられるなど、親しみが湧きやすい書き方フォーマットです。
しかし、シナリオ(物語)の創作に際した実用法を知る人は少ないでしょう。

起パートで、共感を得てストーリーに興味を持っていただき、
承パートで、様々な試練によって主人公を魅力的に見せ、
転パートで、点在する要素や伏線を一気に集約して物語を最高潮に運び、
結パートで、作者の理想(=テーマ)を伝える。

この一連の起承転結を組む作業は、まるでパズルに取り組むようなものです。
シナリオを書く時には、感性やセンスに頼る部分が多いように思われますが、このようにロジックを組み立てる思考も必要になるのです。

しかし、この起承転結の理屈は、一度理解してしまえば一生モノです。
シナリオを書いている途中で迷うことが少なくなり、執筆のスピードアップにもつながるでしょう。

また、創作フォーマットについては、起承転結のほかにも序破急や三幕構成など、古今東西、あらゆる手法が存在します。
どのフォーマットを使おうと面白いストーリーを書き上げるという最終目標は同じです。

自分に合ったフォーマットを見つけて自在に使えるようにすることが、創作の第一歩になるはずですので、ぜひ勉強してください。

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