柱書きは脚本の要!基本の書き方ポイント

一般的な映画シナリオには普通の文章にはない書式があります。「セリフ」「ト書き」、そして「柱書き」です。そしてシナリオを初めて書く人にとって最も慣れないものが「柱書き」です。ここでは「柱書き」とはどういったもので、なぜ必要なのかということを解説するとともに、ちょっとしたポイントを説明します。

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「柱書き」とは

映画制作などにおいてドラマやストーリーを構成するために必須なのがシナリオです。はじめに書いた通り、シナリオには「セリフ」「ト書き」「柱書き」があります。このうち「セリフ」とは役者が話す言葉を記述するものであり、役者のアクションや舞台の変化を記述するものが「ト書き」です。では「柱書き」とは何を書くのでしょうか、答えは「場所と時間帯」です。
一例としてはこのようなものです。

○百貨店の出入口(朝)
シャッターが上がっていく出入口の前に店員が並んでいる。右端にいる板橋恵美に鈴木ゆかり、話しかける。
ゆかり「恵美さん、なんで今日ギリギリに来たんです?」
恵美「うん……ちょっと、ね」

このシナリオで「柱書き」は「○百貨店の出入口(朝)」という一文です。文頭には必ず丸を付けます。柱書きでは場所の記載(ここでは「百貨店の出入口」)が必ず必要です。次にある(朝)は時間帯を表しています。時間の指定は他に「早朝」「夕」「夜」「深夜」などがあり、「昼」は省略して書かない場合が多いです。

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何故「柱書き」が必要なのか

場所や時間を書くだけならト書き(例文では「シャッターが……話しかける。」まで)でも書けそうな気がします。ですがそう書かないのには理由があります。それは撮影対象を明確にするというのが「柱書き」の役割だからです。

例の「○百貨店の出入口(朝)」は「○朝の百貨店の出入口」と書けそうです。しかしこの書き方では「○夜の百貨店の出入口」で表す場所が必ずしも同じ場所であるかははっきりしません。どう見ても同じ場所だと思いがちですが、数多くの人がかかわりスケジュールに追われている制作現場では、離れたページに記載された「○夜の百貨店の出入口」が「○朝の百貨店の出入口」と同じ場所であるとは容易には判断できないのです。

こうした混乱を避けるためにまずは「○百貨店の出入口」と書くことにより同じ場所であることを確認しやすくし、次に「朝」「夜」を書くことによって撮影時間を変更すればよいと現場で判断することが可能になるのです。

上手に「柱書き」を書くには

先に書いた通り「柱書き」は撮影場所をわかりやすくし、時間帯を明確にするために書くものです。ですので、基本的には次のように考えながら柱を作るとシナリオの出来が良くなります。

まず場所は細かく記載しましょう。例に挙げたシナリオで「○百貨店」では百貨店のどこで撮影すればよいかわかりません。店内かもしれないし、バックヤードかもしれないと現場は混乱するでしょう。必ずどこで撮影するかをはっきり書きます(別の百貨店が出てこない場合は「どこの百貨店か」を書く必要はありません)。

また同じ場所で書いている場合でも場面が変化する場合は柱を別に立ててカットを分けるほうがいいことが多いです。特殊な演出の場合は除きますが、カットを分けた方が見る側もわかりやすい作品に仕上がります。カットが長くなり過ぎた場合は柱を分けて分割できないか検討してみましょう。

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