あらすじの書き方がわからない初心者必見!簡単に小説や脚本のあらすじが書ける裏技

あらすじとは、小説や脚本などの本文を要約したものです。意味は簡単ですが、書き方で迷う人が続出します。何故かというとメディア(媒体)によってあらすじフォーマットが異なるからです。
小説、映画脚本、Amazon、ウィキペディア、読書感想文などの各メディアであらすじは必要ですが、それぞれ書き方に特色があります。この差異が、あらすじの書き方で迷う原因です。
しかし、あらゆるメディアに対処できるあらすじの書き方は存在します。「失敗しない」「迷わない」汎用的なあらすじの書き方を紹介しつつ、メディア別にあらすじフォーマットの特徴も伝えていくので参考としてください。

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万能なあらすじの書き方

万能なあらすじの書き方を実践するには「物語が完結」していなければなりません。あらすじとは、本文を要約したものなのでこの前提条件は必須です。逆に小説や映画脚本などの執筆時に物語全体を見渡すために用意するものはプロットといい、あらすじとは別物です。あらすじは読者のため、プロットは作者のために存在すると考えてください。

あらゆるメディアに通用する万能なあらすじの書き方は、結末から考えます。「桃太郎」を例として考えましょう。

桃太郎の結末は「桃太郎は村に宝を持ち帰った」です。鬼との戦いはクライマックスではありますが、結末ではないので注意してください。色々あって結局こうなりましたという「オチ」が、あらすじを考える際のスタートラインとなるのです。

つぎに結末から順番に物語をさかのぼります。この時「なぜ」や「どうやって」をあいだに挟んでください。つまり「桃太郎は村に宝を持ち帰った」のは「どうやって?」と考えます。答えは、「桃太郎が鬼を退治したから」です。これを繰り返して出来上がったものが以下になります。

桃太郎は村に宝を持ち帰った
↓(どうやって)
桃太郎が鬼を退治したから
↓(どうやって)
桃太郎は、犬猿雉と協力して鬼と戦ったから
↓(どうやって)
桃太郎はきびだんごで犬猿雉を仲間に加えたから
↓(どうやって)
桃太郎はおばあさんからきびだんごを持たされたから
↓(なぜ)
桃太郎は鬼退治に行くと決意したから
↓(なぜ)
桃太郎は村の平和を守りたかったから
↓(なぜ)
桃太郎は村に住むおじいさんとおばあさんに大切に育てられたから
↓(なぜ)
桃に入った桃太郎がおじいさんとおばあさんに拾われたから

上記を元にして今度は逆にあらすじを構成します。物語の始まりから文章に仕立て上げるのです。すると簡単にあらすじが出来上がるでしょう。

桃から生まれた桃太郎はおじいさんとおばあさんに大切に育てられました。村は鬼の脅威にさらされていましたが、村の平和を守りたい桃太郎は鬼退治に出かけると決意します。おばあさんから貰ったきびだんごで犬猿雉を仲間に入れた桃太郎は、一生懸命に凶暴な鬼と戦います。やっとの思いで鬼をやっつけた桃太郎は宝を村に持ち帰りました。(156文字)

これがあらゆるメディアに通用するあらすじの書き方です。
ちなみに、あらすじの文字数はメディアによって様々。手元にある小説の裏表紙のあらすじ文字数は170文字や200文字程度、映画DVDパッケージ書かれたあらすじは300文字や150文字となっています。一方で、ある脚本コンクールでは「800文字程度であらすじを書く」と規定で決まっており、このような基本的な書き方のルールは守らなければなりません。

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結末から考えるあらすじの書き方が万能な理由

何故このあらすじの書き方が万能なのでしょうか。ポイントは3つあります。まず1つ目は「一貫性を保てる」からです。2つ目は「書く順序で迷わない」ことがあげられます。最後は「客観的に見れる」点です。それぞれ詳しく解説します。

あらすじの書き方ポイント1_一貫性を保てる

あらゆる物語では一貫性が重要です。一貫性はテーマと言い換えてもよいでしょう。テーマは1つの作品に複数含まれることもありますが、一番大きなテーマはひとつだけ存在します。あらすじではその唯一無二のテーマを伝える必要があるのです。

なぜかといえば、あらすじは本文より短いからです。短い文章で物語の魅力を最大限に伝えることがあらすじの使命です。あれもこれもと要素を詰め込みすぎると、最も伝えたいはずの最大テーマが薄くなってしまいます。そうならないためにも、あらすじでは一番大きなテーマのみ書く必要があるのです。

一貫性を保つ書き方のテクニックは、「主語は主人公」です。主人公は物語の中心にいる人物なので、物語の中心を説明するあらすじでもメインとして考えます。主人公の性格や、行動の理由を読者に伝えるのです。

注意すべきは面白く書こうと思い過ぎないことです。「主人公について知ってほしい」と思うあまりに説明ばかり書くと人物設定表となってしまい、あらすじではなくなります。あらすじの目的は読者に「期待してもらうこと」であり「楽しんでもらうこと」ではありません。読んで楽しんでもらうのは本文に任せて、あらすじではその片鱗を見せる程度にとどめておきましょう。

桃太郎を例としたあらすじでは、犬・猿・キジを仲間に加える部分は一言で済ませています。しかし、実際のストーリーでは紆余曲折を経て仲間に加えることになり、盛り上がり必至のパートだと見込めるでしょう。しかしあらすじでは、あえて軽く流してください。なぜなら「桃太郎が鬼退治をする」というメインテーマをハッキリと伝えるためです。

あらすじの書き方ポイント2_書く順序で迷わない

あらすじを書くときに「どこから書くべきかわからない」という悩みがあります。しかし上記の書き方例を参考に、結末からスタートし「なぜ」「どうして」を接着剤とすることで迷わず書き進められるはずです。

物語には因果関係が存在します。「転ぶ」から「怪我」をするのであって、「怪我」をした原因が見つからないことはありません。因果関係をつなげると物語が出来上がるハズです。

結末は最も重要なパートであり、考えのスタート地点とすることで、メインテーマに沿ったあらすじが書けます。

また、あらすじでは、過剰に演出した書き方は適していません。例えば読者を引き付けようと、起承転結の転から倒置法であらすじを書く人がいます。それは物語の本文では効果的なテクニックかもしれませんが、あらすじでは効果を見込めません。なぜならあらすじでは、真っ先に「天地人」を伝えるべきだからです。

「天」は時代設定です。現代なのか未来なのか江戸時代なのかを明確にします。「地」は物語の舞台となる場所です。日本なのか、外国なのか、宇宙空間なのかハッキリさせます。「人」は登場人物です。どういう登場人物の物語なのか一言でキャラクターを説明してください。主人公のほかには2番手くらいまでの登場人物を書くことがありますが脇役は書きません。これら「天地人」の要素を最も表現しやすい書き方は「時系列に沿って書く」でしょう。ゆえにあらすじは、物語の時系列に沿って書くのが基本です。

「オチを書くべきかどうか」もあらすじを書くときの悩みどころの一つ。これはメディアによって異なります。プロによる小説あらすじやAmazonの商品紹介ページのあらすじにはオチが書かれていません。これは購入へ促すための商業的なテクニックです。

一方、映画脚本や公募小説を応募する際に必要となるあらすじには、オチや結末までしっかり書きます。これは絶対条件であり、変にオチを隠したりするとその時点で読まれず不合格となることがあります。

またwebに散見するあらすじについては、一般のブログでは「ネタバレあり」と注意喚起をしてから結末まで書いたり、ウィキペディアでは基本的に物語のオチまで書くように推奨されていたりと書き方は様々です。読書感想文でもオチを書くかどうかは意見が割れます。

オチを書くにしろ書かないにしろ、上記で紹介した「結末から考えるあらすじの書き方」は活用できます。あらすじを全て書き終えた後でオチが不要なら削ればいいだけです。

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あらすじの書き方ポイント3_客観的に見れる

結末から考えるあらすじの書き方であれば、「なぜ」「どうして」によって因果関係が導き出されるはずです。しかし途中でどうしてもつながらない部分が出てきた場合、作品の本筋が間違っているかもしれません。客観的な視点で見ることで、そのような物語の不備を発見できます。

初心者ライターは、枝葉の小話に意識が向いてしまい、メインテーマを見失いがちです。結果、作品は完成したけれど結局何の話か分からなくなることはよくあります。そのような時、あらすじを書くことで客観的に自分の作品を見つめなおすことは効果的です。あらすじがつながらない箇所を重点的にリライトすることで作品をブラッシュアップできます。

背骨の一部が抜けていたら立てないように、あらすじがつながらない、書けない、つじつまが合わないという状態は、作品自体が大きく破綻していると考えてよいでしょう。抜本的な修復、もしくは書き直す必要があるかもしれません。

あらすじで第一印象が決まる

あらすじは本文の副産物であり、気軽に書けばいいと考える人がいますがとんでもありません。あらすじは作品の中で最も重要なパートです。小説にしても映画にしても、あらすじに魅力がなければ手にとってすらもらえないでしょう。そのためあらすじは本文以上に気を使って書かなければならないのです。実際にプロ作家の中には何日もかけてあらすじに取り組む人もいます。
今回紹介した「結末から考えるあらすじの書き方」を実践して、納得のいくあらすじを書きあげてください。

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