就職活動のスケジュールが大事!内定時期までしっかり把握

新卒で就活をしている人は、自分がいつどのようなことをすればよいのか把握するために、スケジュール管理をすることが重要です。
「就活をスタートする前の準備は?」「業界や企業はどうやって決める?」「内定が出る時期は?」
このような疑問に答えつつ、就職活動を乗り切るためのスケジュール管理についても解説します。

 

就職活動のスケジュール

就職活動のスケジュールを管理すると、企業の動向が把握できるので、それに合わせた自分のタスクも効率的におこなえます。そのため、就活スケジュールは早めに立てておくと良いでしょう。
まず企業がインターンシップを行う時期に注目します。どの企業も2月までを目安にして実施するのが基本です。この時期には、企業による説明会も行われます。これらの企業の動向に合わせて就活生が準備することは、自己分析、インターンシップへの参加、企業の情報収集と研究です。3月から本格化する就活の前に、下準備をする期間になると言えるでしょう。
なかでも業界や企業を研究することは、自分に適した企業を見つけるために必要な作業です。この時期に情報を整理して興味ある企業をピックアップしておきましょう。また、インターンシップに参加することは、就職活動の練習として効果的です。積極的に利用してなれておくと良いでしょう。
3月には多くの企業がエントリー受付を開始します。同時に企業の合同説明会や単独説明会がいたるところで開催されるでしょう。特に学生の春休みを狙ってどの企業も説明会を企画すると思われます。
就活生は、このような説明会に参加しつつ、企業へエントリーするのです。さらにエントリーシートの提出や試験なども重なることから、最も忙しい時期と言えるかもしれません。
企業は、3月中旬頃から秋にかけて選考を行います。企業によって採用スケジュールは異なるので、志望した企業の動向はこまめにチェックするようにしましょう。

自己分析がはじめの一歩

就活スケジュールを考えるとき、最初に取り組む作業が自己分析です。就活生が自己分析を行う理由は、自分のアピールポイントを見出すためです。実際に自己分析を行うと、自分の長所や短所、価値観を見直すことになり、客観的な視点を手に入れることができます。客観的な視点を手に入れると、企業に対してより具体的に自分を売り込むことができるようになるのです。

例えば、面接で長所は何かと質問されたとき、「明るく積極性があることが長所です」と抽象的に答えていては、面接官に好印象を与えることはできません。きちんと自己分析できていれば、過去の出来事を引き合いに出して、より具体的に自分をアピールできるはず。企業側も、あなたを採用することで得られるメリットを実感できるので、好印象を抱くでしょう。

面接のシーンでは、あなたが一貫した信念のもとに発言しているかどうかを見極めるため、企業はなんども似た質問を繰り返すことがあります。このような場面でも、きちんと自己分析ができていれば、自分の信念や意見に一貫性をもたせることができるので、堂々と受け答えることができるでしょう。

また自己分析を行うことは、企業を選ぶ際のミスマッチを防ぐ効果があります。逆に、自分がどういう人間で何を求めているのかわからなければ、マッチした企業を探すことはできません。事実、新卒者の離職するときの理由として、「自分にあっている仕事ではないと気づいた」と答える人は多いといいます。これは就活生が、自己分析を満足におこなわずに入社したために起きたミスマッチであるといえるでしょう。

インターンシップで就活に慣れる

インターンシップでは、学生が企業の中で働くことを体験できます。インターンシップに参加する学生は、多くのメリットを得ることになるでしょう。まず、実際に企業で働いた学生は、その業種や企業について、深く知ることができます。深く知ることができれば、自分が希望する企業や業界を選別する際に役立つので、効率的な就職活動がおこなえるでしょう。

また、企業で実際に働くということは、実務を自分の目で確かめるチャンスです。さらに先輩スタッフと交流をすることで、働く自分の姿を明確にイメージできるようになるでしょう。それまであまり良くない印象だった企業でインターンシップをおこなった結果、それまでの印象がガラリと良い方に変わって、実際に入社した就活生もいるといいます。

さらにエントリーシート作成時や面接時にも、インターンでの実体験は役立ちます。例えば志望動機を聞かれたとしても、実際に働いた経験があれば、より具体的に説得力のあるアピールが可能となるでしょう。

就活生にとって有意義なインターンシップが行われる時期は、大学の長期休みに合わせられることが多く、特に8月の夏休み期間には多くの企業で実施されます。その期間もさまざまで、1日で終わる1DAYインターンと呼ばれるものが最も多く実施されるでしょう。ほかにも1週間や1ヵ月、なかには1年に渡って行われるものまでさまざまです。

実際にインターンシップで行うことは、複数人で一つの目的に向かって働く、グループワークが最もメジャーです。グループワークでは、実際の業務のように企画の立案やプレゼンなどを体験することができます。このような実体験は、受身になって聞いているだけの会社説明会とは、違った角度から企業を見ることになるので、貴重な体験だといえるでしょう。

企業研究、業界研究のための情報収集

実際に企業へエントリーする前には、自分の希望進路を決めなくてはいけません。自己分析で自分の長所や短所を整理できたら、それにマッチする企業や業界を探しましょう。

まずは業界全体を対象に調査を始めます。希望する業界は上向きに成長するのか、また将来性はあるのかというポイントを、広い視野で見て研究するのです。

業界を見定めることができれば、次は企業も調べます。企業を選ぶときのポイントは、自分とその企業がマッチしているかどうか。その点、理想の職種や企業がある人は、それに対して強いあこがれを抱くものですが、注意も必要。なぜなら、あこがれが大きい人ほど、実際に入社した後のギャップが大きくなるからです。ミスマッチだと感じてしまうと長く勤めることは難しいでしょう。

就職が決まった後にミスマッチに気付くことは、できれば避けたいところ。そのためにも企業を調査し研究することで、客観的な視点を持つことは、とても大切なことなのです。

では実際に業界や企業を調べるにはどうしたらよいか。まず手軽に調べられる方法がインターネットを使った方法です。

興味がある業界は、それをキーワードにして検索をかけることで、さまざまな情報を取得できます。目当ての企業がある人は、直接ホームページを見に行くと良いでしょう。企業の沿革や社訓などはもちろん、就活生向けのページを作っている企業もあります。そのような就活生向けのページには、実際に働く先輩社員の写真や紹介コメントが掲載されていることもあり、参考となるでしょう。

他にも学校の就職課や就職情報サイトにも、企業の情報が多数掲載されているので一度チェックしてみることをおすすめします。

また、客観的に業界や企業について調べるときには、新聞や会社四季報などの情報誌を参考にすると良いでしょう。掲載されている情報は、第三者によって客観的に編集されているため、フラットな情報といえます。特に新聞を読むことは、国内外の主要なトピックスにふれることになるので、面接などの場面でも役立つでしょう。

よりリアルな情報を求めるならOBやOGを訪問して、働くひとの声を直接きくと効果的です。インターネットや新聞では知ることができない、貴重な情報を手に入れることができるでしょう。

企業説明会で絞り込む

企業にとって会社説明会とは、企業理念や事業内容などを就活生へアピールする場です。説明会には、単独説明会と合同説明会の2つがあります。ある企業が、自社の会議室などを会場として、単独で開催するものを単独説明会といいます。また異なる業界から、さまざまな企業が一堂に会する説明会を合同説明会といいます。

単独説明会は、その企業に興味を持った就活生が多く参加することから、事業内容などを深掘りして説明する傾向にあります。就活生は、筆記用具を持参して参加することはもちろん、気になることは直接担当者へ質問するなど、積極的に参加すると良いでしょう。また、そのためには事前にその企業について下調べをしなければなりません。OBやOG、ホームページなどから情報収集できる場合は、事前に準備しておくべきです。

対する合同説明会は、いろいろな企業と触れあえるチャンス。大きなイベント会場で行われることもあり、多くの就活生が訪れます。参加企業は、与えられた数十分の持ち時間に、自社のアピールポイントを説明するのです。就活生は、幅広い情報を得ることができるので、自分の方向性が定まらない時期には、良い刺激となるでしょう。

合同説明会は、特に予約することなく参加できますが、単独説明会は事前に参加予約をしなければなりません。予約は企業のホームページや就活サイトから行うことが一般的です。人気の企業の場合、参加予約が満員になることも珍しくないので、気になる企業があれば頻繁にサイトをチェックすることをおすすめします。

当日は筆記用具のほか、必要な書類などがある場合は忘れずに持参しましょう。服装はスーツが基本ですが、私服で来ることを指定している企業もあります。私服を指定された場合は、清潔感のある服装を心がけましょう。

エントリーシートは早めに

3月になると就職活動が本格的に始まり、この時期からエントリーも受付開始となります。エントリーとは、就活生が企業に対して行う最初の意思表示です。就活生は、企業のホームページや就職活動サイトの応募フォームなどからエントリーできます。

エントリーした学生は、その企業の資料を請求したり、会社説明会に参加したり、できることが増えるでしょう。反対にエントリーしなかった企業とは、今後接触することは難しくなります。エントリー期間は企業によって異なりますが、締め切りをすぎた企業にはエントリーができなくなるので気をつけてください。

就職活動は長い期間をかけて行われるものです。その間に多くの経験を積んだ就活生は、当初とは違った進路を志望することもあるでしょう。その際、選択肢が限定されないためにも、エントリーは複数の会社に対して行うことが一般的とされています。

そしてエントリーは、なるべく早い時期におこなっておくほうがよいでしょう。早めに行動することで、心に余裕を持って冷静な判断ができるようになるからです。また採用側は、締め切りの間際にエントリーする学生よりも、早めにエントリーした学生のほうに、よい印象を抱くといわれています。

面接は基本が大切

就職活動の締めくくりとなる面接。大切なことは緊張せずに普段どおりの自分でいることです。

緊張しないためには、基本的な動作について身につけておく必要があります。以下では、基本的な動きを順序立てて解説するので、参考として下さい。

まず控室には、複数の就活生が面接を受けるため、順番を待っていることがあります。この待機時間での様子は、面接官にチェックされていると考えて、気を抜かないようにしましょう。他の就活生とおしゃべりをしていると、マイナス評価になりかねません。静かに自分の順番が来るのを待つべきです。

ドアをノックする時は、適度な強さで3回たたきます。一呼吸おいてから、呼ばれるのをまって室内に入りましょう。ドアがない場合は、ひと声かけてから入室します。この場合、わざわざドアをノックする必要はありません。

入室したら、明るくハキハキとした声で挨拶をします。ここでも面接官に促されてから着席するようにしましょう。背筋を伸ばし、背もたれには背をつけずに座ります。

実際の面接は会話のキャッチボールです。面接官の質問に対し、的外れな返答をすると良い印象は残せません。相手の顔を正面から見て、ゆっくりハキハキと話すことが大切です。

特別なことをして印象を残す必要はありません。上記のポイントを抑えつつ、働くことに対する熱意を示し、企業に対する愛情を表すことができれば、好印象を与えることができるはずです。

面接が終われば会場を退室します。立ち上がり、はっきりとお礼をしてから、丁寧なお辞儀をしてください。出口が離れたところにある場合、その場でもう一度お辞儀と挨拶をしてから退室します。ちなみに入退室の挨拶は、どちらも「失礼いたします」で結構です。

内定がもらえる時期と平均

力を出し切った就活生は内定を待つばかり。その内定が出始める時期は、4月や5月と言われています。これは就活の解禁日が、3月であることが一番の要因といえるでしょう。企業は、解禁となったらすぐに良い人材を確保するために動き出します。そのため、翌月の4月や5月が内定時期となるのです。

このことからも、3月から就活スタートという風潮を真に受けて、この時期からやっと自己分析や企業調査を始めたのでは、準備が遅いと言わざるを得ません。

ある就職サイトの調べでは、最終面接を受けた就活生が、企業から連絡を受けるまでにかかる日数の平均は、3~5日程度であるといいます。そのため1週間ほど待てば、何かしらの連絡があると思って良いでしょう。ただし、場合によっては2週間ほどかかかる企業もあり、そのような場合には根気よく待つしかありません。

内定も含めたスケジュール管理が大切

就職活動を円滑に進めるためには、内定の出る時期や、そこにいたるスケジュールを把握しておくことが大切です。このスケジュールは、社会情勢や企業の事情によって変化することはありますが、大筋は変わらないもの。そのため、いつの時代の就活生にとっても重要だといえるのです。就職活動は長く険しいですが、まず自分自身を知り、業界や企業について研究を重ね、きちんとした下準備を早い段階から整えておくことで、満足できる結果を手に入れることができるでしょう。

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