「意味のあるコンテンツの初回ペイント」とは?改善方法も解説【PageSpeed Insights】

Googleが提供する無料のWebページ診断「PageSpeed Insights」。診断にかけるとWebページの読み込み時間の短縮につながるヒントが得られます。
その中のひとつである「意味のあるコンテンツの初回ペイント」とはどういう意味か、また診断結果を改善する方法についても解説します。

 

「意味のあるコンテンツの初回ペイント」とは?

PageSpeed Insightsが改良されて2018年11月より新しい仕様となり、分析エンジンにはLighthouseを使うようになりました。Lighthouseが重視するポイントには「コンテンツの初回ペイント」「速度インデックス」「インタラクティブになるまでの時間」などがあり、ウェブサイトのページ読み込みに関して詳細な情報を提供してもらえます。またただスコアを出すだけではなく、読み込み速度を改善するためのアドバイスを受けることもできます。「意味のあるコンテンツの初回ペイント」「CPUの初回アイドル」「入力の推定待ち時間」などについても同様です。

「意味のあるコンテンツの初回ペイント」の改善方法

「意味のあるコンテンツの初回ペイント」とは、ページの主要コンテンツが可視化され、ユーザーが画面上で確認することができるようになるまでにかかった時間のことです。もちろんかかる時間は短ければ短いほどスコアが良くなるので、改善の方向性としては読み込み速度をあげていくということを念頭におく必要があります。ではどのようにすれば読み込み速度が上がるのかということについて確認していきます。

まず誤解のないように確認しておきたいのは、ページを読み込む速度はユーザーの環境(どのような機器を使っているのか、またどのような通信環境下にあるのか)によっても左右されますが、PageSpeed Insightsは「たとえどのような環境下でも現状考えられる最良の方法でページ読み込み速度の向上に意を尽くしているか」という点を評価するということです。インターネット接続および各種検索において、デスクトップからの操作よりもモバイルからの操作のほうが大きくなったあたりから、「ユーザーフレンドリーなサイト」が評価されることはもちろん、「モバイルフレンドリー」なサイトになっていなければサイトが高く評価されなくなってきました。

モバイルフレンドリーということはスマートフォンでの検索、閲覧に対して有効な手段を構築しているということです。スマートフォンも携帯電話ですから屋外に携帯することが前提で、その場合の通信規格としては3Gや4Gといった通信網が通常の状態になるということです。wifiなどによって大容量の通信量を確保しなければ快適な速度で表示されないサイトではモバイルフレンドリーとはいえません。

そこで主要コンテンツ=一番訴えたいことに様々な装飾をかけてしまうと、見栄えは良くなりますが読み込み速度が遅くなり、ユーザーにストレスを感じさせるばかりか、最悪の場合はページが表示される前に離脱されてしまうということも考えられます。凝ったサイトを作りたいという気持ちもわかりますが、どんなに凝っていても表示に時間がかかってしまっては見てもらえる可能性が低くなります。トップページの快適な読み込み速度を確保するために不要な埋め込みや過剰な装飾をできる限り抑えて、スッキリとシンプルなトップページを作るよう心がけます。

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