100分de名著「万葉集」第4回|宴会の即興芸と笑いが人間関係の潤滑油に【10月26日】|10/26 22:25
10月26日(月)22時25分からNHK Eテレで放送される「100分de名著“万葉集”」は、いよいよ全4回の最終回です。第4回のテーマは「遊び心が大切!宴会の即興芸の歌」。恋や旅だけでなく、人をからかったり、宴会を盛り上げたりするためにも歌が使われていたという、万葉集の意外に身近な一面を取り上げます。
今回のポイントは、万葉歌を「格調高い古典」として眺めるだけではなく、笑いを生む会話の道具として見ることです。番組表では、家になかなか来ない男性を女性がユーモア交じりに刺す歌、夫婦で相手をからかう歌、宴会のお題に合わせて即興で詠む歌などが紹介されると案内されています。
100分de名著「万葉集」第4回の放送日時と出演者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 放送日 | 2026年10月26日(月) |
| 放送時間 | 22:25〜22:50 |
| 放送局 | NHK Eテレ |
| テーマ | 「万葉集」(4)遊び心が大切!宴会の即興芸の歌 |
| 講師 | 上野誠 |
| 司会 | 伊集院光、安部みちこ |
| 朗読 | 前原瑞樹、木竜麻生 |
| 語り | 浅野真澄 |
NHK出版の2026年10月テキスト公式ページでは、講師は国文学者の上野誠さん。同ページではEテレの本放送が月曜22時25分から22時50分と案内されており、10月26日の番組表とも一致しています。
司会は伊集院光さんと安部みちこさんです。伊集院光さんの経歴やラジオ・テレビでの活動については、伊集院光さんのプロフィール記事でも詳しく紹介しています。
第4回は万葉集の「笑い」と「遊び心」がテーマ
第4回で中心になるのは、万葉集に収められたユーモアのある歌です。古典というと、恋の切なさ、自然の美しさ、旅の寂しさなどを思い浮かべやすいですが、万葉集には人を笑わせるための歌や、親しい人をからかう歌も残されています。
Gガイドの当日番組情報では、家をなかなか訪れない男性に対して女性がチクリと刺す歌や、夫が妻をからかった歌などが取り上げられると紹介されています。重要なのは、ただ相手を批判するのではなく、歌という形にすることで笑いに変える点です。
現代でも、親しい相手との会話では、少し遠回しな言い方や冗談を使うことがあります。第4回では、そのような感覚が千年以上前の歌にも見つかることが見どころになりそうです。
宴会では歌が即興芸として使われていた
今回の副題にある「宴会の即興芸の歌」も大きなポイントです。番組情報によると、宴会の場では、与えられたお題に合わせてその場で歌を詠むことがありました。
また、意味が通じない言葉をあえて並べた歌、途中で席を外すときの冗談のような歌、ホスト役が客を迎える挨拶としての歌など、用途は一つではありません。歌が鑑賞のためだけに存在したのではなく、その場を楽しくする芸やコミュニケーションとして働いていたことが分かります。
現在の宴会でも、スピーチや余興、即興の一言で場の空気が変わることがあります。万葉の時代には、その役割を歌が担う場面があったというわけです。
からかいの歌はなぜ成立したのか
相手をからかう歌は、受け取り方によっては関係を悪くする可能性もあります。それでも万葉集にそうした歌が残っているのは、歌を交わす相手との関係や、その場の空気が重要だったからだと番組は読み解いていきます。
第4回の番組説明では、こうした笑いに満ちた歌を通して、歌が人間関係の潤滑油になっていたことを語るとされています。言いたいことを直接ぶつけるのではなく、歌にして相手へ渡す。そこには、気持ちを伝えると同時に関係を壊さないための工夫も見えてきます。
2026年10月の「万葉集」はコミュニケーションとして読む
NHK出版の公式テキストでは、2026年10月の「100分de名著」は、万葉集を歴史的価値や文学的評価だけから扱うのではなく、人と人をつなぐコミュニケーションとしての歌に注目すると説明されています。
万葉集には、7世紀初めから8世紀半ばまで、およそ130年間にわたる約4500首の歌が収められています。天皇や貴族だけではなく、防人や東国の人々など、さまざまな立場の人の歌が含まれていることも特徴です。
公式テキストでは、当時の人々が自然の美しさ、恋心、寂しさ、笑いといった感情を歌で交換し、共有していたという見方が示されています。文字が広がると、家ごとに歌を集める動きも生まれ、それらを大伴家持らが整理していったという流れです。
第4回の「笑い」は、この月間テーマの締めくくりにあたります。歌が記録として残る文学である前に、誰かに向けて発せられる言葉だったことが、宴会やからかいの歌から特に見えやすくなっています。
前回の第3回は「旅と別れ」がテーマ
前回の第3回では、旅と別れが取り上げられました。万葉の時代の旅は、現在の旅行とは違い、命の危険を伴うこともある大きな出来事でした。
番組表では、異国へ向かう前に険しい山を越えて妻に会いに行った歌や、旅立った子や夫を思う歌などが紹介されました。特に遣唐使や遣新羅使に関する歌では、無事に帰れる保証がない旅へ向かう家族を送り出す切実さが描かれています。
第3回が「離れている人を思う歌」だったのに対して、第4回は「目の前にいる人と笑いを共有する歌」が中心です。同じ万葉集でも、歌が担っていた役割の幅広さを感じられる流れになっています。
なお、シリーズの最初では、歌そのものを人と人の間をつなぐものとして紹介しました。第1回「歌はコミュニケーション」を先に確認すると、今回の宴会歌が月間テーマの中でどこに位置づくのか分かりやすくなります。
第2回の恋歌との違いも面白い
第2回は恋の歌が中心でした。待つ人の気持ち、別れ、嫉妬など、恋愛の中で生まれる強い感情を、歌がどのように伝えたのかを読み解く内容です。
詳しい内容は「万葉集」第2回の恋歌の記事でまとめていますが、第4回と比べると、歌の「距離感」の違いが見えてきます。
恋歌では、相手への切実な思いを歌に託す場面が目立ちます。一方、第4回は、親しい相手とのやり取りや宴会の場で、気持ちを少し軽やかに伝える歌が中心です。どちらも相手に直接届く言葉ですが、深刻さと遊び心という違いがあります。
上野誠さんは万葉文化をどう読み解く講師?
講師の上野誠さんは、NHK出版の公式ページで、國學院大學教授・奈良大学名誉教授として紹介されています。万葉文化論の立場から、文学だけでなく歴史学、民俗学、考古学なども取り入れた読み方を提案している研究者です。
2026年10月のテキストでも、一首だけを切り離して意味を説明するのではなく、どこで、どんな状況で、誰に向けて詠まれたのかを具体的に見ていく構成になっています。
この方法は第4回のようなユーモアの歌では特に重要です。冗談は言葉だけを取り出すと意図が分かりにくくても、話し手と相手の関係や、その場が宴会だったのか夫婦の会話だったのかが分かると、何を面白がっていたのかが見えてきます。
「万葉集」第4回を見るときに注目したい点
今回の放送でまず注目したいのは、笑いを生むためにどのような言葉の選び方がされているかです。番組表で予告されている「チクリと刺す女の歌」は、現代でいえば遠回しなツッコミに近い働きをしていたのかもしれませんが、番組では実際の歌と背景からそのニュアンスを読み解きます。
次に注目したいのが、宴会の歌の種類です。お題に即興で答える歌、意味の通らない言葉で笑わせる歌、途中退席の冗談、ホスト役の挨拶と、番組案内だけでも役割がかなり違います。
そして最後に見たいのが、笑いが単なる娯楽ではなく、人間関係を保つ仕組みとして働いていたという点です。第1回から続いてきた「歌はコミュニケーション」という見方が、最終回で最も分かりやすい形として表れるテーマといえます。
見逃し配信・再放送について
NHK出版の公式テキストでは、Eテレの再放送枠は金曜15時05分から15時30分と案内されています。ただし、特別編成などで放送日時が変わる場合もあるため、実際に視聴するときは最新のNHK番組表で確認するのが確実です。
配信についても、放送時期のNHK ONEなど最新の公式案内をご確認ください。この記事では、確認できていない配信終了日を断定していません。
参考にした情報
- NHK出版「100分de名著『万葉集』2026年10月」
- Gガイド「100分de名著“万葉集”(4)遊び心が大切!宴会の即興芸の歌」
- WEBザテレビジョン「100分de名著 “万葉集”(4)遊び心が大切」
よくある質問
100分de名著「万葉集」第4回はいつ放送されますか?
2026年10月26日(月)22時25分から22時50分まで、NHK Eテレで放送予定です。
第4回「遊び心が大切!」では何を取り上げますか?
相手をユーモア交じりにからかう歌や、宴会でお題に合わせて即興で詠む歌などを取り上げ、万葉人にとって歌が笑いと人間関係をつなぐ役割を果たしていたことを読み解きます。
「万葉集」の講師は誰ですか?
講師は国文学者の上野誠さんです。司会は伊集院光さんと安部みちこさん、朗読は前原瑞樹さんと木竜麻生さん、語りは浅野真澄さんです。
第4回は全4回の最終回ですか?
はい。2026年10月の「万葉集」は全4回で、第4回「遊び心が大切!宴会の即興芸の歌」が最終回です。
まとめ
10月26日の「100分de名著“万葉集”」第4回は、万葉集の中の笑いと遊び心を読み解く最終回です。からかい、宴会の即興、お題に応じた歌、冗談のような歌などを通して、歌が人を笑わせ、その場の空気を整える役割まで担っていたことが紹介されます。
第1回の「歌はコミュニケーション」、第2回の恋、第3回の旅と別れを経て、最後に登場するのが人と人の距離を軽やかにするユーモアです。万葉集を遠い時代の古典ではなく、感情を伝え合う身近な言葉として見るきっかけになる回です。

