脚本コンクール

「シナリオS1グランプリ」は賞金30万円!受賞するための傾向と対策

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「シナリオS1グランプリ」はシナリオ・センターが主催する脚本コンクールのひとつです。グランプリ賞金は30万円。さらにシナリオ・センターが発行する会員向けの「月刊シナリオ教室」にも掲載されます。なにより受賞することでプロの脚本家としてデビューするきっかけとなるかもしれません。
記事では「シナリオS1グランプリ」の最新募集情報や、受賞するための傾向と対策などを解説します。


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第36回シナリオS1グランプリの募集要項(2018年11月22日現在)

応募資格

問いません。

シナリオS1グランプリは、シナリオ・センター主催するコンクール。シナリオ・センターとは、脚本を勉強するスクールのことです。多くの会員が在籍しており、彼らは当然シナリオS1グランプリに応募します。しかし、非会員であっても応募することは問題ありません。

テーマ

自由。日本語で書かれたオリジナルの映像シナリオであること。
原作の脚本化は不可。

シナリオS1グランプリでは、作品テーマを自由に設定できます。また脚色は認められていません。「映像シナリオ」が条件のひとつなので、たとえばラジオドラマや漫画を想定したシナリオは不可です。

部門

部門(1) テレビドラマ化を想定して書いてください。
部門(2) 2時間ドラマでも映画でも、どちらを想定しても構いません。
2時間ドラマはミステリやサスペンスに限定しません。ジャンルは自由です。

シナリオS1グランプリの募集脚本は、2パターンあります。おおまかには「1時間もの」もしくは「2時間ものか」ということです。

応募規定(枚数)

部門(1)と部門(2)の両方に応募できますが、各1作品ずつに限ります。
200字詰め原稿用紙に縦書きで、部門(1)の場合は100枚から120枚(200字詰め)。部門(2)は200枚から230枚(200字詰め)。手書きの場合ペン書き。(鉛筆は不可)パソコンで印字する場合はB5サイズの用紙を横に使い、縦書きで20字×20行で打ち、200字詰め原稿用紙に換算した枚数を、ページの最後に書き添えてください。B5用紙20行で打つと、部門(1)は50枚~60枚、部門(2)は100枚~115枚となります。

シナリオS1グランプリでは、応募する部門によって原稿用紙の枚数や用紙のサイズなどが決められています。手書きも認められていますが、最近ではパソコンなどを利用することが一般的です。

応募規定(必須の内容)

表紙に「第36回シナリオS1グランプリ」と朱書きし、部門の番号((1)か(2))を選び、題名、名前を書く。部門(2)の場合はドラマ用か映画用か、どちらかを明記する。
2枚目に名前(ペンネームの場合は本名を明記)、フリガナ、〒、住所、電話番号(携帯等昼間の連絡先も)、eメールアドレス、職業、生年月日、略歴、シナリオ・センター生は所属を明記する。

3枚目に、部門(1)は800字以内、部門(2)は1000字以内のあらすじをつけてください。
あらすじのあとには登場人物名一覧表をつけ、原稿には本文から通しのページナンバーをつけ、バラバラにならないように、2箇所以上をひもできっちりと綴じてください(クリップやペーパーファスナーなどの使用不可)。応募後の原稿は一切差し替えや返却はできません。

シナリオS1グランプリに限らず、脚本コンクールには独自のルールが設定されている場合が多々あります。少しでもルールから逸脱していると、その段階で落選されてしまいます。ルールを守って執筆することは、プロの脚本家になる最低条件です。そのため、応募する際にはきちんと遵守しましょう。

締め切り

2019年2月18日(月)20時30分必着。

シナリオS1グランプリの締め切りは日付とともに時間まで指定されています。これはギリギリまで執筆して東京の事務局まで持参する人が多いからです。インターネットによるデータ入稿を認めているわけではありません。

宛先

〒107-0061 東京都港区北青山3-15-14 シナリオ・センター
「シナリオS1グランプリ」係まで持参するか送付する。

選考

主催者の定める審査員に一任。なお部門の(1)と(2)の審査や賞の選考は一括で行います。

シナリオS1グランプリの審査員は、応募作品の最初から最後まで読んだ上で判定を下します。あらすじだけ読み、合否を判断しません。これはシナリオS1グランプリの特徴の一つです。

発表

2019年5月下旬頃(月刊「シナリオ教室」2019年6月号誌上)同時にグランプリ作品を掲載。

審査結果の発表は、シナリオ・センターが発行する「月刊シナリオ教室」で行われます。

表彰

グランプリ作品には、表彰状と賞金30万円を贈呈、ただし複数数の受賞、準グランプリ、佳作、奨励作などに該当する作品には、別途定める賞金を贈呈。

グランプリを受賞すると賞金30万円が贈呈されます。しかし該当作品がないことも多いのが現実です。

その他

受賞作の映画化権及びテレビ化権については、(一社)映画演劇文化協会、または映画演劇文化協会が指定する第三者が、第一優先順位の取得権を有します。他のコンクールとの二重投稿は禁止。

主催/シナリオ・センター 一般社団法人 映画演劇文化協会

シナリオS1グランプリの特徴

シナリオS1グランプリは、シナリオ・センターが主催する脚本コンクールです。プロ脚本家の登竜門として実施されてきました。
テレビ局が行う脚本コンクールと違って、シナリオS1グランプリの受賞作品が必ず映像化するとは限りません。また賞金の金額も30万円であり、見劣りします。
しかし応募作品は、ひとつずつ丁寧に読み込まれて審査されます。そのため精度の高い審査が期待できるでしょう。また受賞作品はシナリオ・センターが発行する月刊誌「月刊シナリオ教室」に掲載されます。同雑誌は業界人が目を通すことでも知られており、デビューへの足がかりになることもあるのです。

シナリオ・センターとは

シナリオ・センターでは、脚本執筆のための基礎知識や、スキルアップのためテクニックを教えるシナリオ教室です。初めて脚本を学ぶ人から、プロを目指す人まで多くの人が会員として登録しています。
授業の内容は実際に脚本を書くことが多く、「20枚シナリオ」による勉強法が採用されています。

20枚シナリオとは

20枚シナリオとは、200字詰め原稿用紙20枚に脚本を書くことです。200字詰めの場合「2枚で1分」と計算するため、20枚だと約10分の作品となります。
短い時間のなかで、作品の魅力を以下に詰め込むかがポイントとなります。同時に「20枚シナリオ」を積み重ねることで、脚本の基礎スキルを身につけることもできるのです。

シナリオS1グランプリの傾向と対策

シナリオS1グランプリでグランプリを受賞するにはどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。過去に行われた寸評や評価の内容から、その傾向と対策を導き出し解説します。

シナリオS1グランプリの応募総数

ある時のシナリオS1グランプリの応募総数は323件でした。このなかから最終選考に残ったのは11件。さらに入選したのは6件だけです。
つまり確率でいえば、入選するのは1%程度だといえます。
しかし脚本コンクールは、宝くじと違って実力が重要な要素です。運だけで選ばれているわけではありません。きちんと面白い作品、魅力的な脚本を書くことができれば、グランプリを獲得することもできるはずです。

審査方法の特徴

シナリオS1グランプリの応募総数は、テレビ局などが行う脚本コンクールに比べて小規模です。そのため審査もじっくり行われる特徴があります。「応募総数が少ないから有利」ではなく、「脚本の細かいところまで読み込まれるので審査が厳しい」という評価が正しいでしょう。

キャラクターが命

脚本の魅力は登場人物にあります。特に主人公が魅力的だと作品が輝くのです。突飛な設定や奇抜なアイデアが大切と考える人もいるかも知れませんが、まずは登場人物の人格形成に注力することをおすすめします。魅力的な登場人物とはなにか。

一貫性

ポイントのひとつは一貫性です。脚本の最初で登場した主人公が、ストーリーがすすむにつれて性格が曖昧になりぶれてしまうとよくありません。また、話が終盤に差し掛かり収束させる意識が強まると、登場人物が作者都合の行動をとってしまいがちです。これではキャラクターに一貫性が生まれず作品全体の説得力が欠けてしまいます。

悪い人を出す

過去のシナリオS1グランプリが不調な理由に、登場人物がいい人すぎるという指摘がされたことがあります。実生活でいい人であることは重要ですが、登場人物の多くがいい人だと話に奥行きが生まれません。悪い人も出してバランスをとることが大切です。

主人公に困難を与える

作者には、ストーリーをスムーズに進めたい気持ちがあるため、主人公に困難をあたえない傾向があります。しかし面白い脚本とは主人公が困って葛藤する姿が良く書けていることだというのです。
過去のシナリオS1グランプリでは、主人公により大きな困難が降りかかる作品が受賞している傾向があります。

脚本は多くの人に読んでもらう

脚本が出来上がると、自分自身が読むことでブラッシュアップします。その際には音読することが大切です。さらに他の人にも読んでもらうことで客観的な意見が得られます。客観的な意見を取り入れることで、より多くの人に受け入れられる作品に成長するのです。
自分が感じたことを、そのまま他人に伝えるには技術が必要です。どうすればよりわかりやすく伝わるのか、を模索することは、脚本執筆の上で重要な要素だといえるでしょう。

受賞作品からヒントを見出す

過去のシナリオS1グランプリの受賞作品は冊子にまとめられて販売されています。興味があれば購入するとよいでしょう。
過去の受賞作品を読むときには、ポイントがあります。
「なぜその作品が受賞したのか」「評価されたポイントはどこか」などを意識しながら読むことで、自分の脚本作品にフィードバックすることができるのです。ただ漠然と読むだけではあまり効果はありません。つねに「自分ならどうするか」を考えて読むと良いでしょう。

シナリオS1グランプリの過去の受賞者

過去にシナリオS1グランプリを受賞した人にはどのような人がいるのでしょうか。またプロとして活躍している人はいるのでしょうか。

映画「超高速!参勤交代」の脚本を執筆した土橋章宏さんは、2009年に行われた第18回シナリオS1グランプリで入賞しています。この映画は、2015年の第38回日本アカデミー賞「最優秀脚本賞」も獲得しています。

林さとみさんは、第13回シナリオS1グランプリで奨励賞授賞を受賞しています。2012年に放送された「ドラマW 向田邦子 イノセント」の中で脚本を担当した実績もある脚本家です。

他にもシナリオS1グランプリで受賞した人の中には、20回以上応募をしてやっと受賞にたどり着いたという、努力の人も存在します。「継続は力なり」を体現していると言えるでしょう。

シナリオS1グランプリは初心者に最適な脚本コンクール

シナリオS1グランプリは、脚本を書き出して間もない初心者に適したコンクールだといえます。確かにコンクール自体の規模は小さいですが、丁寧に審査をしてもらえるというのは大きなメリットです。
才能がある人はもちろん、努力がきちんと認められる土壌が整った脚本コンクールだと言えるでしょう。

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