起承転結

起承転結の意味を理解するために一番簡単な考え方

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起承転結の積み木

ストーリーを考えるとき、起承転結から考える方は多いのではないでしょうか。

  • 起で物語が始まり、
  • 承で物語が進み、
  • 転で物語が急展開して、
  • 結で物語が終わる。

起承転結を簡単に説明すると上記のようになります。

起承転結は、シェークスピアの古典名作から今週のジャンプのワンピに至るまで、ほぼすべての物語に当てはめることが出来るフォーマットです。
そのため、起承転結こそ万能のフォーマットだという考え方もあるでしょう。

しかし、いざ自分が創作する際に起承転結を使ってみると、なぜか「面白くならない!」ということはありませんか?
万能のフォーマットを使って書いているのに、ストーリーが面白くならないなんて、才能がないのではないかと落ち込んでしまったり。。。

実は、起承転結のフォーマットは、表面的な意味を知っているだけでは創作時には役立たちません。
意味を知るだけでなく、実践で使う方法も身に着ける必要があります。

本記事では、起承転結の深い意味と使い方を、誰でも簡単に理解する方法をお教えします。
おとぎ話「桃太郎」を例として引用するので、初心者の方でもわかりやすいと思います。

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起承転結→結起転承」とすると驚くほど意味を理解できる!

起承転結の意味を理解するコツは簡単です。
考える順番を変えるだけでいいのです。

起承転結という四字熟語だからと言って、創作時にも頭から順番に考える必要はありません。
では、「起」「承」「転」「結」は、どのパートから考えるべきかというと、まず初めに「結」を考えます。
続いて「起」。<br/ > 最後に「転」と「承」となります。(転と承は大差ないですが、考え方としては紹介する順番で考えた方が理解しやすいと思います)

それでは、おとぎ話の桃太郎を題材にして、結起転承の順に考え方を説明していきます。

桃太郎の起承転結

  • 起:桃から生まれる桃太郎
  • 承:犬・サル・キジを仲間にして鬼退治へ向かう
  • 転:鬼が島で鬼と対決
  • 結:平和な世界

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桃太郎の「結」

「結」とは結論のことです。
すなわち、作者が一番言いたいことになります。
作品自体のテーマと考えてもよいです。

作品のテーマとは、作者(=あなた)が物語を書く動機ともいえます。
冒頭で引き合いに出したシェークスピアのロミオとジュリエットでは、永遠の愛といったところでしょうか。
逆説的に言うと、シェークスピアは永遠の愛を表現するために、ロミオとジュリエットというストーリーを考えたともいえます。

桃太郎での「結」は、下記になります。

結:平和な世界

脚本やシナリオを書こうと思い立つときには、心の底から沸き起こる衝動のようなものがあるでしょう。
ストーリーはその「結」に向かって進み始め、加速を繰り返し、最高潮へ達します。
創作意欲そのものが「結」になるので、このパートは比較的簡単に決まるはずです。

桃太郎の「結」を深堀すると下記の要素が含まれていることが分かります。

  • 鬼という脅威の消滅
  • 金銀財宝を手に入れた一行
  • 強くたくましい桃太郎

これらの要素が合わさって「平和な世界」となっているのです。

 

桃太郎の「起」

実は、「結」が決まれば、「起」は自動的に決まります。
物語は、ストーリーの変化が大きいほど、視聴者や読者の感動は大きくなります。
そのため、物語の、最初と最後は正反対になるべきなのです。

起:桃から生まれる桃太郎

ファーストシーンで欠けていたものは、ラストシーンで満たされていなければなりません。
先述した桃太郎の「結」から「起」の詳細も導き出してみましょう。

  • 【結】鬼という脅威の消滅 → 【起】鬼による恐怖
  • 【結】金銀財宝を手に入れた一行 → 【起】貧乏なおじいさんとおばあさん
  • 【結】強くたくましい桃太郎 → 【起】赤ん坊で登場する桃太郎

絵本では、ネガティブな表現はされていない場合が多いですね。
それでも、「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に・・・」からも、この老夫婦が決して裕福ではないことが分かります。

以下は想像ですが、桃太郎の作者は、鬼のように恐ろしい戦や圧政などに苦しんでいたのではないでしょうか。
そんな貧しい日々から自分たちを救い出してくれるヒーローが活躍するお話として、「桃太郎」を考えたのかもしれません。

桃太郎の「転」

桃太郎の「転」は以下となります。

転:鬼が島で鬼と対決

転は、物語の中で、一番盛り上がるパートにしなくてはなりません。

無敵の力を誇る鬼と戦い、何度もピンチを迎えながらも、最後には大逆転で勝利する桃太郎というのは、見るものを爽快な気分にさせる大活劇になるでしょう。
細かな描写は後で考えればよいので、大まかな設計図を作る気で書けばよい。

桃太郎の「承」

「承」は、一番退屈になりがちなパートです。
なぜなら、役目が多く説明的になりやすいパートだからです。

承:犬・サル・キジを仲間にして鬼退治へ向かう

桃太郎の「承」パートでは、「鬼の凶悪さ・強大さ」を伝えることと、「どうやってその鬼を倒すのか」について納得できる手法の伏線を張ることが求められています。

桃太郎は、鬼退治のために一人で旅立ち、最終的に勝利します。
しかし、ただの若者が、鬼が島に行って鬼と戦い勝利しても、その物語には、説得力がありません。

桃太郎では、仲間を増やすことで説得力を得ます。
頼れる仲間を加えるというのは、最近の漫画などでもよくあるパターンですね。
あとは、強い武器を手に入れるとか、厳しい修行をするとかでしょう。

ただし、普通に仲間を増やすだけでは面白くありませんし、説明的になってしまいます。
その点、桃太郎の作者は「動物を仲間にする」と「きびだんごで仲間にする」というエッセンスを加えることで、桃太郎をオリジナリティあふれる物語としています。

まとめ

自分で物語を創作するとき、指標となるフォーマットがあると心強いです。

創作に没頭するほど視野が狭くなってしまいがちですが、起承転結の意味と用法を理解していれば、いつでも俯瞰で作品を確認することが出来ます。
また、創作を開始する取っ掛かりとして、全体像を把握する際にも役立つでしょう。

本記事では、起承転結を、読んで字のごとく、初めから考えるのではなく、順序を変えて考える方法をご紹介しました。

物語の執筆欲求となる「結」をスタートとしているので、初心者の方でも、起承転結の各パートの意味を深く理解することが出来ると思います。

ぜひ、あなたの創作活動のお役に立てていただけたら幸いです。

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