速読のトレーニング3選!初心者が速読を身に付けるコツ

速読ができれば多くの本を短時間で読むことができるので、ビジネスマンであれば豊富な知識を身に付けてスキルアップに役立てられるかもしれません。しかし速読に興味はあるけれど、教材や講習にお金はかけたくない。またセミナーなどに出かける時間がないという人は多いのではないでしょうか。
実は、速読は自宅でも独学によって身に付けることができるのです。その基礎的なトレーニング方法をお教えします。

 

文字列をブロック化する速読トレーニング

速読するためのコツは、「文字列をブロック(かたまり)としてとらえる」ことです。
普通、本やウェブの文章を読むときは、一文字ずつ読み進めます。しかし、速読をするときに大切なことは一文字ずつではなく、1ブロックずつとらえることです。ポイントは「読む」のではなく「とらえる」ということ。点ではなく面で見ると表現してもよいかもしれません。このコツさえつかめれば、速読の大きなハードルは超えたといっても過言ではありません。
では、どのようなトレーニングを積めば文字列をブロックとしてとらえることができるようになるか。それにはやはり反復練習が何より効果的です。
このとき大切なことは、10文字から20文字程度の文字数を1ブロックと意識して、面でとらえることです。最初のうちは文章の意味を把握することが難しいかもしれません。しかし毎日繰り返すことで、1ブロック10文字から始めて、15文字、20文字と徐々にとらえる文字数を増やしていくことができるでしょう。そのうちにやがて読む速度も徐々に上がっていくことを実感できるはずです。
このトレーニングをするときの題材は、縦書きの文章であれば新聞や雑誌を、横書きの場合はネットニュースなどの文章を使うとよいでしょう。
特にネットニュースの文章を題材に使うときには、テキストのみをWordなどのライティングソフトにコピペして利用すると、幅を変えて文字数を調整することができるので、おすすめです。

眼球筋力がアップする速読トレーニング

速読は素早い眼球運動が必要不可欠です。そのために必要な筋力は常に鍛えておかなければなりません。眼球周辺の筋力トレーニングの方法は、いつでもどこでもできます。ボクサーが動体視力を鍛えるために、通過する電車に合わせて眼球を動かし、車内の様子を見るというトレーニングをしていると聞いたことがあります。速読のトレーニングもそれに似ており、眼球の反復運動が大切です。
例えばパソコン画面の上下左右を交互に素早く見るというトレーニング方法があります。やり始めのころは思い通りに早く見ることができないためにやきもきするかもしれません。しかし、何度も続けるうちに必ずスピードアップはするので焦らずに努力するようにしましょう。
また、眼球移動はやりすぎると体調を崩すことがあるので注意が必要です。自身の体調に合わせて、トレーニング時間などは調整するようにしてください。

理解より速度を重視した速読トレーニング

実際に文章を読むトレーニング方法を紹介します。このトレーニングではある程度の文字数が必要であるため、一般書籍を題材にするとよいでしょう。ひとつの文章ブロックを13文字から15文字程度に設定し、1行3ブロック程度になる体裁の本を用意してください。つまり1行40~45文字程度、1ページの行数は15~20行程度が良いでしょう。
もし適当な本を探すことが面倒な場合、ウェブで代用しても結構です。その場合、いくつかのニュース記事をつなげて長文を作成してください。また縦書きにこだわりたい場合は、マイクロソフト社のWordなどを利用すれば対応できるはずです。
題材を用意したらいよいよ速読トレーニング開始。
最初は読書スピードを意識してください。意味を理解することができなくても気にせず読み進めることが肝心です。速読をトレーニングするときのコツは、文章の意味を理解しようとしないこと。そのため「読む」というよりは「ながめる」という表現のほうがあっているかも知れません。
次に同じ文章を再び読むのですが、今度は意味を理解することを優先してください。いわゆる「普通に読む」ということなので難しくないでしょう。それから何度も繰り返し読み、その都度どんどん読むテンポを上げていきます。そうして最終的には、1行45文字x20行=900文字の文章を10秒程度で読めるくらいまでトレーニングを重ねてください。

初心者でも簡単に速読トレーニングはできる

今回お伝えしたトレーニング方法は、速読トレーニングの初級編です。しかし速読トレーニングを身に付けるには専門家によるトレーニングが必須だと思っていた方には、必ずしもそうでないということをわかっていただけたと思います。
速読を身に付けることができれば、多くの知識を身に付けることができ、仕事や人生の可能性を大きく広げることができるでしょう。少しでも速読に興味がある方は、最初は少しずつからでも結構なので、ルーティーンとして速読トレーニングをはじめてみてはいかがでしょうか。