中古住宅が買いやすくなる?国交省が進める中古住宅の市場拡大

新築はやっぱり価格が高いので、中古住宅も視野に入れてマイホーム物件を探している今日この頃です。

中古物件は安いのが一番のメリットですが、不安な要素も多いのがネックです。

 

中古住宅のネックには、購入後の早い時期にリフォームが必要、古い建物は地震などの災害時に倒壊しないか不安、市場価値が数十年で失われ資産価値がなくなる、という点があります。

あと、意外と根強いのが新築信仰の考え方。

新築のほうが清潔な感じがする、安全な気がするなどといった、イメージに左右される方も多いと聞きます。

日本人、特に女性にその傾向が強いらしく、私の妻にもそんな面が垣間見られます。

そんな中古住宅を敬遠する風潮を打破しようと、国交省が中心となって、中古物件のマーケットを広めようとする動きがあるようです。

参考記事:中古住宅市場の活性化へ官民タッグ 品質維持に補助金 金融商品開発も 空き家増加に歯止め【産経ニュース】

概要は、中古住宅の価値を高く評価されるようにした上で、買う人が安心して買えるようにする取り組みのようです。

具体的に何をするのかをまとめました。

  • 中古住宅の品質維持
  • 中古住宅の購入資金をフォローする金融商品の開発
  • 中古住宅市場を広める等の費用負担を軽減する補助金の整備

中古住宅の品質維持とは、主にリフォームをしたり、ホームインスペクション(住宅診断)をしたりすることのようです。

これが、結構重要な気がします。

参考記事にも書いてありましたが、今現在はこの品質維持ができている中古物件が、とにかく少ないことが問題視されていました。

売る商品がないので用意する、というそもそも論からスタートしているプロジェクトなので、先は長いみたいです。

みんなが家を大切に扱って、定期的にメンテナンスもして、大事に住むことで、将来的には、中古住宅といえども資産価値が残りますよ、という地道な意識付けが大切だそうです。

この数年のうちにマイホームを購入しようと計画している、我が家のようなケースには、参考程度にしかなりませんが、実際に購入した後は大切に住んでいこうと思いました。資産価値は残せるなら残したいですからね。

半面、今現在の市場に出回っている中古物件には、上記のような品質維持が基本的にされていないのかな、という印象も受けました。

築50年経った物件の価格は、やはり皆無に等しいのでしょう。

まあ、そのおかげで安く手に入れることができるのが中古物件の一番のメリットだと思うので、仕方ないことだとは思います。

中古物件はそこに含まれるリスクも考慮して購入を検討する必要があります。

リスクは、勉強や調査を念入りにすることによって解消されるでしょう。そのためのお金と時間は、これも仕方のないことだと思っています。

さて、ここでちょっとした矛盾を感じました。

今回の記事にあるような国交省の取り組みが功を奏して、中古住宅の品質維持ができたとしたら、その分、中古物件の価格も上がると思います。

すると、中古物件の一番のメリットである安さが失われてしまうのではないでしょうか。

極端な話、中古物件が新築物件と同等の価格帯に値上がりしたら、お金のない人はマイホームを手に入れられなくなということになります。

国交省としては、少子高齢化による空き家問題が解決されれば良いのかもしれませんが、消費者の立場からすると、安い中古物件が無くなるのはちょっと困ってしまいますね。

このテーマの関連記事はこちら