マイホーム書籍のレビュー

ネタバレ感想-マイホームのお金:知ると知らないで一千万この差はでかい!!

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myhome1000man

丸山景右さんの「マイホームのお金: 知ると知らないで一千万この差はでかい!!」を読みました。


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目次

  • タイトル:マイホームのお金: 知ると知らないで一千万この差はでかい!!
  • 著者:丸山景右
  • 初版発行: 2016年3月

人生最大の買い物、マイホームに、つねにつきまとう「お金」の問題。その選択が人生のバランスシートを大きく左右する。にもかかわらず、多くの人が住宅会社の営業マンや銀行員の言いなりで物件を選び、ローンを組んでいる。こうした現状に警鐘を鳴らすとともに、超低金利時代の賢い選択肢を解説。老後まで見据えた、マイホームに関する安心の人生設計のノウハウ。

概要引用元:googlebooks

以下では本書の見出しを元にして、一部ネタバレと私の感想を書かせていただきました。

はじめに

  • 住宅ローンの返済は、定年までに終えることが大切。
  • マイホーム購入は、人生で最もお金がかかる反面、最も楽しみで幸せなイベントでもある。

序章「1000万円貯める」より、「1000万円コストをかけない」ほうが、ずっと簡単!

  • 住宅ローン、教育資金、老後資金が人生の3大支出。
  • 理想のマイホームのためには、多少予算オーバーしても、借入金を増やす方がいい。増えた分は家計の節約で補えることが出来るはず。
  • 利息は値切れる。

マイホーム購入の予算がオーバーしても、家計の節約で補えるという主張は、ちょっと強引だと思いました。我が家のように、家計がすでに精いっぱいな場合、切り詰める余裕はありません。

第1章 マイホームのお金、死ぬまでにいくら支払うのか?

【1】マイホームは買ったほうがいいのか?

  • 30代の若い世代のマイホーム購入が増えている背景には、住宅ローン金利の低さ、優遇税制や補助金の豊富さがある。
  • 戸建て購入・マンション購入・賃貸の3パターンに対し、50年後の資産価値を比較すると、土地が手に入る点から、戸建て購入が有利。

【2】4220万円の新築一戸建て、トータル支払額はいくら?

  • 例えば戸建てマイホームの場合、チラシ広告の表示価格の他に、各種手数料(物件価格の5~7%程度)、住宅ローンの利息、将来のリフォーム費用(500万円以上)、保証料などがかかる。
  • 中でも手数料や保証料は多岐にわたるので、内容を把握する必要がある。

諸費用や保証料について、その種類の多さを紹介されている点が勉強になりました。

【3】家を建てるのは「今」か、「5年後」か

  • 住宅ローン金利は今が底値。今後の物価上昇や消費税増税を見越すと今がマイホームの買い時。

第2章 あなたは「ライフプラン」をしっかり描いていますか?

【1】ライフプランは「人生の羅針盤」

  • マイホームのような高価な買い物をするときには、ライフプランとキャッシュフローを 把握することが大切。
  • 定年までに住宅ローンを完済することを目標とする。

【2】LPCF表づくりのための3つのステップ

  • まず、資産と負債、直近1年間の収支から、現状を確認する。
  • 次に、退職後の 生活状況を予測する。
  • 最後に、退職後の生活にかかるお金を見積もり、実現のために今やるべきことを導き出す。

少し机上の空論のような気もしますが、一度試してみるのも良いかもしれません。

【3】LPCF表づくりで見えてくること

  • キャッシュフローの赤字を予測することができます。
  • その赤字を回避するために、住宅ローン利息の見直し、家計や保険などの見直し、夫婦共働きを計画または継続を実施。家をたてる場合は、勉強してコストダウンを働きかける。

基本的に、収入を増やして支出を抑えるべし、とあります。意見には賛成ですが、そのための目新しい方法などは見受けられませんでいた。

第3章 トータルコストの節約は、「マイホーム購入前」から始まっている!

【1】節約して家を建てる方法

  • 「節約」の対義語は「贅沢」ではなく「浪費」
  • 日常の至る所で節約しましょう。

具体的な節約方法を表にまでして説明されています。が、やはりよくある方法ばかりであまり参考になりませんでした。我が家ではすでに実施しているものばかりでした。

【2】どうすれば1000万円つくれるか

  • まずは健康第一。
  • 100万円貯金を目標にして、貯金体質にする。

第4章 住宅ローン、それは払いすぎ!(1)住宅ローンの基礎知識

【1】住宅ローンの基本を押さえよう

  • 公的ローン、半官半民ローン「フラット35」、民間ローン「ネット銀行なども含む」の3つが、住宅ローンのパターン。
  • 住宅ローン金利は、需要と供給の関係で上げ下げする。
  • 固定金利は、10年物の国債の利回りに影響される。

個人的にフラット35での住宅ローンを想定しているので、固定金利と国債の結びつきに興味を持ちました。この分野に関しては、別途勉強する必要がありそうです。

【2】住宅ローン、借り方と返し方の基本

  • 住宅ローンは、低い金利、少ない借入額、短い期間での返済の3ポイントが重要。
  • 元利均等と元金均等での返済方法の比較。
    元利均等返済は、元金と利息を合わせた額が毎回一定になるようにした返済方法。毎月の支払額が同じ金額だが、トータルでは高くつく。
    元金均等返済は、元金部分を返済期間で均等に割り、元金残高によって利息がかかる返済方法。払い始めが高くつくが、トータルでは安くすむ。
  • 固定金利と変動金利でのローン種類の比較。
    固定金利は、金利上昇リスクがないが、金利が高い。変動金利は金利が安いが、金利変動が不安定。
  • 頭金は2割がちょうどいい

【3】知っておきたい住宅ローン控除

  • 住宅ローン控除とは、年末時点での住宅ローン残高の1%がその年の所得税から差し引かれる制度であり、10年間続く。
  • 上記の住宅ローン残高には金額制限がある。(4000万円~5000万円)。
  • 住宅ローン控除を受けるには、住宅自体や借りる人にも条件がある。

第5章 住宅ローン、それは払いすぎ!(2)借り換え、繰り上げ返済、上手に使う

【1】金利について理解しよう

  • 変動金利は、日銀の政策金利と連動
  • 固定金利は、長期金利(10年もの国債利回り)がベース。

変動金利と固定金利では、それぞれのメリットや実際に借りるときに向いているのはどういう人かという比較がされています。

【2】住宅ローンの金利の無駄を見直そう

  • 固定金利と変動金利のメリットを併せ持つ金利ミックスローンがオススメ。
  • 住宅ローンの見直しには、ローンの借換え、繰上げ返済、金利交渉の3つがあります。
  • 借換えは、他の金融機関のより金利の低いローンを借りて、元のローンを完済する方法。
  • 繰上げ返済は、ローンの元金部分を前倒しして返済することで利息を減らす方法。
  • 金利交渉は、借りている住宅ローンについて金融機関に値引き交渉する方法。

金利ミックスローンは、固定金利の安定と変動金利のお得感を両方手に入れようとする欲張りな方法です。手数料が多くかかったりするデメリットもあると思います。個人的には、最初にすべてのリスクをとる固定金利が良いと思っています。

【3】繰り上げ返済のメリットを知っておこう!

  • 繰上げ返済には、期間短縮型と返済額軽減型の2種類がある。
  • 期間短縮型は、元金を減らすことにより、月々の返済額はそのままで、残りの返済期間を短縮する方法。
  • 返済額軽減型は、元金を減らすことにより、残りの返済期間はそのままに、月々の返済額を減額する方法。
  • 総支払額が少なくなるのは、期間短縮型。当面の家計などのやりくりに不安がある場合は、返済額軽減型が向いている。
  • 繰上げ返済の基本は、早く多く返すと効果が高い。ただし、貯蓄ありきで余裕がある時に行うと良い。

【4】共働き夫婦の上手なローンの借り方とは?

  • 夫婦それぞれ住宅ローンを組むと、ともに住宅ローン控除を受けられるので良い。
  • 共働きローンがオススメだが、離婚してしまうとデメリットが大きくなる。

共働き夫婦は、2人でローンを組むと住宅ローン控除が2倍受けられるのでお得というアドバイスです。確かに、そのとおりだと思うので、詳しく調べてみようと思います。

第6章 家づくりの費用、もっと安くできる!

本章は、マイホームを建てる方へ向けたノウハウや留意点を説明しています。私はマイホームを購入する予定であり、あまり関係ないと思ったので飛ばして読みました。

【1】ほとんどの人が口にしないない、住宅のコストダウンの話

【2】家づくりのコストダウン、12の心得

 

第7章 マイホームだからこそ利用できる「お金」術

【1】住宅ローンにつきものの団体信用生命保険とは

  • 団体信用生命保険(団信)とは、返済している人が死亡または高度障害を負ったときに支払われる保険。
  • 通常、保険料はローン金利に含まれているので、別途払う必要はない。
  • 団信が適用された時点で、住宅ローン残高はゼロになる。
  • 団信は遺族に住宅ローン債務を残さないもので、通常の生命保険は遺族のその後の生活を保証するもの。2つの性質は異なるため、保険の見直しは慎重に行うべき。

団信と一般の生命保険は比較する必要があるが、2つは性質が違うものであることを気付かされたのは参考になりました。

【2】火災保険をどうするか

  • 火災保険は、建物と家財に分けて契約する。
  • 地震保険は、火災保険ありきで加入することができる。

【3】会社員の確定申告の上手な活用法

  • サラリーマンでもマイホーム購入した際には、確定申告すると税金が還付される。
  • 住宅ローン控除のほかにも、医療費控除、雑損控除、特定支出控除(詳細説明あり)などが確定申告できる。
  • 住宅資金の贈与税について、期間限定(2015年1月1日から2019年6月30日まで)で非課税となる。
  • 親から贈与を受けるほか、資金を借りることでも親子双方にメリットが生まれる。

親から援助を得られる方は、キチンと手続きを取って無駄な税金がかからないような対策が必要なので、本項の内容は役に経つと思います。

【4】家を担保に「老後の資金づくり」ができる!

  • リバースモーゲージローンは、不動産を担保にして金融機関等から資金を借りる仕組みのことです。
  • 契約者が生きている間は金利だけを払い続け、死亡した時に不動産を売却して一括返済する、高齢者向けのローンです。
  • ホームエクイティローンは、自宅の評価額からローン残高を引いた賞味価格を担保にしてローンを借り入れする仕組みのこと。

こんなお金が借り方があるのかと驚きました。特にリバースモーゲージローンはまさに老後の切り札ですね。願わくば老後には借金などせずに静かに暮らしたいものです。

第8章 ついでに知っておきたい保険と年金の話

【1】真っ先に見直したいのは「保険」

  • 団信に入ることで、保証内容が過剰になる保険もあるので、保険の見直しをした方がいい。

保険の種類から問題点までを結構詳しくアドバイスしてくれます。保険の見直しを検討されている方にとっては、参考になると思います。

【2】定年以降の保険の見直し

  • 60歳を超えたときには、保険との付き合い方を考え直す。

【3】老後の命綱・年金の厳しい現実

  • 年金制度は先細りするから、公的年金に頼らない老後資金の確保が必要となる。
  • 付加年金という精度を利用して、通常の保険料に毎月400円プラスして支払うととてもお得。
  • 老後は貯蓄が大切になる。

『マイホームのお金:知ると知らないで一千万この差はでかい!!』を読み終えて

タイトルにあるように、本書を読むだけで簡単に一千万円もお得にすることは難しいでしょう。

しかし、各制度を利用する際の留意点や盲点については、的確に指摘しています。

個人的には、住宅ローンの種類から返済方法、共働き夫婦で借りる時の注意点や、親からの資金援助を受ける時の留意点などについては、とても現実的なアドバイスであり、今回知ることができてよかったと思います。

反面、毎日の家計の節約方法に関しては、少し飛躍している部分があり、全て納得することはできませんでした。

本書、『マイホームのお金:知ると知らないで一千万この差はでかい!!』は、そのインパクトがあり過ぎるタイトルとは裏腹に、マイホームを購入する際の、基本的な事柄について勉強するのに最適な、地に足の着いた良書だと思います。

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