初めての転職にはテーマが必要-20代・30代・40代の転職指針

転職をしたいと考えていても、実際にはどこから手を付ければよいのかわからないことがあります。現在の会社に対する不満だけを抱えて転職活動を始めると失敗するかもしれません。初めて転職活動をするときには、自分なりのテーマを持つことが大切です。テーマは年代によっても異なるもの。記事では、転職活動をスムーズに運ぶ3つのテーマについて解説します。

 

初めての転職で意識すべき3つの要素

時間、お金、自由の3つは、人生における大切な要素です。時間とは仕事に費やす勤務時間のこと。お金とは給料や報酬のこと。自由とは自分のやりたい仕事をするということを指します。

3つの要素は仕事によって割合が変化します。たとえば仕事に費やす時間が多くなれば、残業手当などによって給料は増えます。逆に働く時間が少なければ給料は減るでしょう。会社から独立して自由になると、得られる報酬が減ったり、働く時間が長くなったりします。また取り組みたい仕事が未経験の職種だった場合、給料が少なくなるかもしれません。

時間、お金、自由の3つの要素は相互関係にあります。一方に比重を置くと、もう一方が縮小するイメージです。バランスはどのようにしてコントロールするかといえば、転職が一番手っ取り早いでしょう。そのため今の自分にとって大切なものがなにか、時間、お金、自由のうちのどれかをテーマとすることが大切です。自分の転職テーマを把握した上で、転職活動をはじめなければなりません。

年代によって重視すべき要素は異なる

時間、お金、自由のうちどれをテーマとするべきか、年代によって異なります。つまり転職時に重視するポイントが、年齢によって変わるということです。以下では、20代、30代、40代と年代ごとに重視すべきテーマとそのポイントを解説します。ただし、これらはあくまでも目安であり一例です。個人の考えや状況によっては必ずしも当てはまらないため参考にとどめておいてください。

20代、初めての転職で優先すべきはお金

一般的な20代は、働く気力と体力が備わっている時期です。一方、仕事の経験やスキルが未熟な時期でもあります。そのため20代の転職では、お金を重視すると良いでしょう。
長い時間を働くとプライベートを犠牲にする必要があるかもしれません。また仕事に対する自由も期待できず、そもそも自分がやりたい仕事(=自由)を理解できていないことが多いでしょう。
少しでも給料の多い会社へ転職することは大切ですが、仕事に対する知識や経験を得られる会社に転職することも大切です。貴重な時間を投資するのだから、それに見合ったリターンを受けられるよう意識してください。

30代、初めての転職で重視するのは自由

30代になる頃には自分に適した仕事、将来的に続けていく仕事のアウトラインがはっきりします。そのため30代の転職では、専門分野で経験を積みスキルや知識を伸ばすことを意識します。自分の意思を尊重するという意味で「自由」カテゴリに含まれる。個人的に勉強をしたり、実地を経験できたりできる転職先を選ぶと良いでしょう。
スキルと経験を伸ばすためには、プライベートな時間を犠牲にすることもあります。また時間を確保するためにお金を使って会社の近くに家を借りたりすることも効果的です。

40代、初めての転職で大切にしたいのは時間

40代になると仕事のキャリアが蓄積され、小さな動きで大きな利益を出すことができるようになります。つまり仕事におけるコストパフォーマンスが、20代、30代に比べて上がっているはずです。
40代で転職先を選ぶときには、それまでの経験を活かすことができ、給与や福利厚生など労働条件が良い会社を選択するようにしてください。
時間に余裕が生まれれば家族サービスにあてたり、さらなる仕事の発展に費やしたりすることができます。

状況によって異なる転職テーマ

転職にはテーマを持たなければなりません。テーマとは、時間、お金、自由です。年代ごとに転職テーマを解説しましたが、必ずしも年代だけによって分けられるものではありません。現在の生活状況や思考によって優先順位は変わります。
大切なことは、今の自分の生活に欠けている部分、満たしたいと感じる部分を明確にすることです。40代でお金を欲してもいいし、10代で自由を求めてもよいのです。ただし、欲しいものを手に入れるためには段階を踏まなければなりません。一足飛びに欲しいものが手に入るとは限らないのです。初めて転職をするときは特に、その点を考慮して転職テーマを決めることをおすすめします。

 

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